パソコンの寿命はどのぐらい?

IMG_9223

こんにちは、バイパス店の藤井です。
また急に寒くなってきましたね。昨日は、今年初の大雪で大渋滞となりましたが、皆様は大丈夫だったでしょうか?

さて、これから新年度に向けてパソコンの購入や買い替えを検討される方が増えてくる時期です。現在Windows7をお使いでしたら、ご購入から6~7年経過されている方もいらっしゃると思います。

そこで皆様、悩まれるのが、パソコンの買い替え時期について。故障で買い替える場合もありますが、できれば壊れる前に余裕を持って買い替えしたいですよね。

よく「パソコンの寿命はどのぐらい?」とのご相談を頂きますが、これには、大きく分けて2つ、機械「ハード」と、OSなど「ソフト」両方の寿命が関係してきます。

まず機械「ハード」の寿命についてですが、寿命に大きく影響するのは、「使用時間」「使用環境」です。毎日1時間お使いになる方と、業務で10時間使用される方では、消耗の度合いがまるで違います。

パソコンの故障原因で多いのは、データを保存するHDDの故障です。一般的にHDDの寿命は、1万時間と言われています。

HDDは、モーターや読み取りヘッドなど可動部品が使われていて消耗部品です。一日10時間使用される場合は、約3年で寿命となります。ご使用時間の長い方は、定期的なバックアップや事前の部品交換をお勧めします。

次に多いのが、基板電源回路の故障です。一般的に可動部分を持たない電子部品の寿命は、長いです。しかし基板や電源回路の一部には、使用温度によって大きく寿命が変化する部品が使われています。その為、メーカーの想定寿命が10年以上であっても、使用温度によっては、わずか数年で故障することがあります。

例えば、電解コンデンサは、定格より10℃使用温度が上昇する毎に、寿命が半分になると言われています。

温度に関しては、使用環境の影響が大きく、寝室や大きな道路沿いなどホコリが多い場所で使用すると、内部にホコリがたまりやすくなります。

内部の冷却フィンやFANにホコリがたまると、冷却性能が悪くなります。これにより内部温度が上昇し、パソコンの寿命を縮める原因となります。ホコリの問題に関しては、定期的に内部清掃をすることで対応できますので、ご相談ください。

それと、OSなど「ソフト」の寿命についてですが、パソコンには、基本ソフトとしてWindowsなどのOS(オペレーティングシステム)が最初から入ってます。

このOSは、パソコンを動かす為の基本となるもので、OSがないとインターネットもできませんし、ソフトも動かすことができません。

Windowsには種類があり、これまで「Windwos7」「 Windows8」「Windows10」など、様々な種類が販売され、バージョンごとにサポート期間が定められています。このサポート期間がパソコンの寿命を決める一つの基準となります。

なぜかというと、このサポート期間には、OSの不具合やセキュリティの修正・対策が含まれているからです。

今のパソコンはインターネットを使うのが当たり前になっていますが、その分、情報漏洩や不正アクセスなどのセキュリティ対策をしないと、いつどのような被害を受けるかわかりません。

もしOSに情報漏洩などを起こす不具合が見つかった場合に、セキュリティ対策の更新プログラムを配信してくれるのが、このサポート期間です。

例えば「Windwos Vista」は、去年の4月にサポート終了となりましたが、サポートが切れたOSでインターネットに接続すると、犯罪に巻き込まれる可能性が一気に高くなります。各バージョンごどとのサポート期間は、下記のようになります。

■Windows のサポート ライフサイクル日程
製品名     延長サポート終了日
Windows7   2020 年  1 月 14 日
Windows8.1  2023 年  1 月 10 日
Windows10   2025 年 10 月 14 日

どのOSも、だいたい発売から10年間のサポート期間が設定されています。サポートが切れる前にOSのバージョンアップをするという方法もありますが、上記「ハード」部分の寿命も関係しますので、あまりお勧めしていません。

■まとめ

パソコンの寿命には、「ハード」「ソフト」両方の寿命があり、どちらか一方の寿命が先に迫ったときが買い替え時期となります。その機種よって当たり外れもあり、正確な寿命を判断することは難しいですが、普通の使い方であれば、6~7年もしくは、使用時間で1万時間が買い替えの目安ではないかと思います。

ご使用時間に関しては、お使いのパソコンのHDDに記録された情報を読み取ることで、調べることもできますので、ご不安な方はご相談ください。