うっかりパソコンの初期化に注意
昔々、かつてWindows 8 / 8.1が主流だったころ、パソコンを誤って初期化してしまう方が続出しました。
初期化してしまった多くの方が、回復のオプションにリフレッシュと書いてあるので、パソコンの中身がキレイになると思ったそうです。(初期化とは書いてない)
実際、ご自身の思惑とは異なるかたちで、キレイサッパリになったかと思います。
そして時は流れて、Windows 10において誤って初期化してしまう方が、最近再び現れ始めたのでした。
発端はWindows Defender セキュリティセンター
画面右下の盾のマークに!注意マークが付くことがあります。
これはWindowsが何かしらの問題を見つけた時に発せられます。
このアイコンをクリックすると「Windows Defender セキュリティセンター」の画面が開きます。
Windows Defender セキュリティセンターの画面で、何が問題なのかを大まかに知ることができます。
このとき、図のように「デバイスとパフォーマンスの正常性」という項目に問題があるときに注意が必要です。
※ここでいう注意とは、セキュリティのことではありません。
さらにクリックすると、デバイスとパフォーマンスの正常性の画面が開きます。
この画面で、デバイス(機器)とパフォーマンス(動作)について、何が問題なのかを大まかに知ることができます。
図の場合は、「記憶域容量」に問題があります。
内蔵の記憶ドライブのどれかの空き容量が(残り10%を下回り)少なくなっていることを表します。
PC(旧称マイコンピュータ)を開いた際などにゲージが赤くなっている状態のアレです。
注意の箇所をクリックすると、メニューが表示されます。
図の装置では記憶ドライブがシステムドライブしかない機種だったので、Cドライブの空き容量をどうにか確保しなければなりませんでした。
最終的にはディスクのクリーンアップでWindowsUpdateのクリーンアップを行うことで、空き容量が確保できました。
本題の誤って初期化することについて
デバイスとパフォーマンスの正常性の画面において、画面下部に「新たに開始」という項目があります。
読んでみると、(前略)~が改善される可能性があります、と書かれています。
誤ってこちらの操作を進めていくと、パソコンを初期化してしまうことになります。
クリックすると、確認の画面が表示されます。
前の画面にも一応書かれておりましたが、この画面でも「個人用ファイルと一部のWindows設定は保持され、Microsoft Office、サードパーティのウイルス対策ソフト、デバイスにプレインストールされたデスクトップ アプリなどのほとんどのアプリは削除されます。」と明記されています。
- 個人用ファイルとは、マイドキュメントやマイピクチャ、マイミュージックなどのことです。
- Microsoft Officeとは、Word、Excel、PowerPointなどのことです。
- サードパーティのウイルス対策とは、ノートンやウイルスバスターなど市販(有料・無料問わず)のウイルス対策のことです。
- デバイスにプレインストールされたデスクトップ アプリとは、メーカー出荷時にインストールされたソフトのすべてです。
したがって、新たに開始を 開始する と、あなたが保存したデータ(マイドキュメントやピクチャ)だけを残して、ほとんどの設定、ソフトやアプリはすべて削除して、Windows 10の初期状態になります。
Windows 10の初期状態なわけですから、Windows 10にとって都合の悪いものが入っていない状態になります。
NECや富士通などがあらかじめ入れてくれていたソフトも消えるわけです。
書かれてはいませんが、更地になるので必要なソフトや設定は入れなおしてね、という事です。
みなさまにおかれましては、間違って行わないようにご注意ください。
なお、消えたものは基本的に元に戻りません。
逆に初期化をしたい人は
こちらの操作を行うことでWindows 10の初期化を行うことができます。※注意点
またその過程において、個人用ファイルを保持するか破棄するかも選択が可能です。
破棄して初期化することをクリーンインストールと言います。
設定画面から行うこともできます。
更新とセキュリティ
回復
このPCを初期状態に戻す
ただし一部の国内メーカーの言うパソコンの再セットアップとは異なる
一部の国内メーカーの言うパソコンの再セットアップとは、メーカー出荷時の状態に戻すことを目的とします。
すなわちメーカー側で導入したデバイスドライバやソフト、アプリも含めて初期状態に戻ることを意味します。
この場合は、多くの場合(個人用ファイルも含めて)すべてのデータが削除されます。
正しくはメーカー出荷時の状態で上書きされますので、当然出荷時からお客様のデータが入っているはずがありません。
こちらの手順については、機種ごとに異なるため、付属の取扱説明書をご覧ください。
いずれにしても、そもそもパソコンの不調などを理由にこれらの作業へ突入していくわけですから、データなどの消失に備えてバックアップを取るなど日ごろのメンテナンスも大切に考えていただければ幸いです。
そして繰り返しになりますが、間違って行わないようにご注意ください。
最後に、
誤って初期化してしまう方の多くは、セキュリティのことかと思ったそうです。
(セキュリティセンターの画面から進んでいくから?)
最近パソコンを始められた方などには、初期化という言葉は思いもよらない馴染みのない言葉なのかもしれませんね。
以上、パソコンの初期化のしかたでした。
各操作の名称はWindows 10 Fall Creators Updateバージョン時のものです。