プリンターのセットインクは本当にお得?
こんにちは、バイパス店の藤井です。連日の真夏日で、うんざりするような暑い日が続いていますね。これだけ暑い日が続くと、体だけなく精神的にも疲れます。お盆を過ぎれば、暑さのピークも過ぎると言われますが、今から秋の到来が待ち遠しいです。
さて、プリンターと言えば、何かとインク代が高すぎるとよく言われます。プリンター本体が1万円で、インクを1セット購入すると5,000円とかよくある話です。元々プリンターメーカーは、プリンタ本体を赤字で販売していて、消耗品のインクで儲けていることが理由ですが、ユーザーとしては「できるだけ印刷コストは安く済ませたい」と思う人がほとんどでしょう。
そこで、少しでもインク代を安くしたいという理由で、セットインクを購入される方も多いと思います。でも、本当にセットインクはお得なのでしょうか?
じつは、セットインクは、単品でそろえた時との価格差が、あまり大きくありません。下記に当店の売れ筋インクの一例を書きますと。
Canon BCI-371,370XLシリーズ(店頭売価で比較)
単品で6色分購入 8,490円(税込)
6色セットで購入 7,880円(税込) 差額△610円
インクを単品で購入した場合、1本1,390~1,540円なので、セットにしてもインク1本分の差があるわけではありません。もちろん安くなるのは確かなのでセットインクがダメというわけではありません。ただ、全色均一にインクは減っていきません。
CANON系の場合、文章用と写真用の2種類のブラックインクが使われています。普段写真印刷をほとんどされない方の場合、写真用のブラックインクだけが残っていくことになります。
当店の販売実績を見ても、文章用と写真用のブラックインクとでは、販売個数に3倍以上の差があります。セットインクを買い続けられた結果、同じブラックインクだけ何本も残っているという方がよくいらっしゃるのですが、プリンターを買い替えられるとインクの型番が変更になり、余ったインクは使えなくなります。
ちなみにEPSON系の販売実勢も調べてみましたが、6色の機種の場合一番売れていないインクがライトマゼンダ、その次がシアンになるようです。売れ筋のブラックインクと比較した場合で、販売個数に6倍以上の差がありました。
私も調べてみて「こんなに差があるものなのか!」と驚いたのですが、この結果だけ見るとEPSON系のセットインクは、プリンターを購入した初回以外、買わない方がいいかもしれません。
ということで、セットインクを購入される場合は、一番使わないインクの残り数を確認してから購入されることお勧めします。