冬もパソコンが壊れやすくなる理由
コンピューターは熱に弱い
だから寒い冬は冷却できて良いと思うかもしれません。
もちろんパソコンは暑い夏は苦手です。
しかし、それと同じくらい寒い冬も苦手です。
冬になって急に調子悪くなるのは寒さが原因です。
冬にパソコンが調子悪くなる理由
冬だと電源を入れてもすぐ起動しないことがあります。
その理由はコンデンサに蓄えられる電気が寒いと減るからです。
普段なら100のパワーが出せるところを70しか出せないとすると
起動させる為に100の力を出す必要があれば
コンデンサは普段より無理をする必要があります。
その負荷によりコンデンサの寿命は縮まります。
最悪の場合は壊れます。
冬にパソコンが突然壊れた場合は
コンデンサに負荷が掛かりすぎた可能性もあるわけです。
壊れたコンデンサでは膨らんでいたり、中の液体が漏れているマザーボードを見ることがあります。
単純に寿命がきたと言えますが、その寿命を縮める理由の一つとして
最適な温度環境で使ってこなかったというのもあるでしょう。
寒い冬だと電源が入りにくいというのは
マザーボードのコンデンサの場合もあるし
電源ユニットのコンデンサの場合もあるのです。
パソコンのコンデンサは総じて寒さに弱いと思ってもいいでしょう。
HDDは寒さに弱い
HDDは回転部品です。
動くためにはもちろん部品を回転させる必要があります。
かつてgoogleは10万台のHDD故障データを出しました。
温度や使用頻度に関係なく故障するとgoogleは結論付けました。
しかしgoogleが結論づけた環境と一般家庭で使う環境では
おそらく家庭の方がデータを測定した環境より暑くて寒いはずです。
実際googleが出したデータでも、低温時の故障率は跳ね上がっていました。
室温5度の時は室温25度の時より故障率は6倍と言った具合です。
温度が関係ないというのは、ある一定以上の管理がされている部屋での話と言えそうです。
HDDは暑さにも弱いのですが
寒さにも弱く急に壊れる可能性があるモノと思っていてください
企業のサーバールームなどは人間が働くオフィスより快適だったりします。
人間はエコの為に夏は暑く湿度の高い部屋で仕事をし
冬は寒い中で仕事をしていても
サーバールームのパソコンはエアコンで適切に管理された環境で動いています。
それだけデータは大切で機械は温度湿度に弱いということでもあります。
Buffaloなどの外付けHDDには仕様として
動作保証環境の温度は5度~35度と書いてあります。
当然のことながら5度と35度の負荷は同一ではありません。
人間も室温5度の時と35度の時で動きが違うはずです。
おそらく寒すぎてもすぐ動けないし
暑すぎてもだるくてすぐ動けないはずです。
人間が快適に過ごせる温度が機械にも良いと思います。
結露による故障
部屋をホッカホカに温めて使っていたとしましょう。
パソコンが窓際にあると想像してください。
もうパソコンを使い終わったので
暖房を切って部屋を出たと仮定します。
窓際は隙間風やガラスからの冷気があります。
そうするとパソコン内部が結露する可能性も出てきます。
これはパソコンに限りません。
外付けHDDなどを窓際に置いているそんなケースもあります。
外付けHDDの箱にある動作仕様でも
結露なきことと注意書きがあるはずです。
メーカーも結露で壊れることを認識しているし
結露で壊れたケースもあるということでしょう。
パソコンが壊れやすい環境というのは確かにあります。
過去によく機械類が壊れた経験があるという方は
置き場所を見直す必要があると言えます。
例え部屋の温度や湿度に気をつけていても
窓際など置き場所が悪いと意味がないので気をつけましょう。