メモリの数字表記について

当店に在庫があるメモリには
PC4-25600やDDR4-3200と書かれた商品を販売しています。

稀にですが今使っているメモリ取り外した物を持ち込んで
これと同じものが欲しいと言われることもあります。

例えばお客様のメモリにPC4-19200と書いてあったとします。

店頭にあるPC4-25600の商品だと
これは自分の物より数字が大きいけど合うだろうか…?
と思うかもしれません。

また商品にDDR4-3200と書いてあると
これは桁が少ないけど合うのだろうか…?
と疑問に思うかもしれません。

そこで一つずつ説明していきます。

メモリは下位互換性があるので
複数の異なる規格が混在している場合は
低い方に合わせて動作します。

PC4-19200とPC4-25600が混在していた場合は
PC4-19200に合わせるということです。

なのでPC4-25600を購入したとしても目的は果たせます。

そしてDDR4-3200に関してですが
実は表記が違うだけでPC4-25600=DDR4-3200です。
PC4-25600の時と同じ考え方で構いません。
購入して装着しても、下位互換でPC4-19200に合わせて動作します。

そもそもこの数字は何なのかということですが
これはデータ転送速度と周波数を表しています。

PC4=DDR4はすぐわかりやすいと思います。
ただそこから数字だけになると混乱しやすいだけです。
データ転送速度と周波数表記で書き直してみます。

データ転送速度19200MB/s=周波数2400MHz
データ転送速度25600MB/s=周波数3200MHz

実はDDR2やDDR3の頃からも変わらないのですが
メモリのデータ転送速度は昔から周波数の8倍なのです。

19200=2400×8
25600=3200×8

こちらを商品表記にすると

PC4-19200=DDR4-2400
PC4-25600=DDR4-3200

難しく考える必要はありません。
覚えることは少ないので現行でよく出ている
データ転送速度=周波数×8だけ覚えておけば
あとは数字の桁を見て考えればいいだけです。

4桁の数字に8をかけるか、5桁の数字を8で割るか
この8の法則は次の世代であるDDR5になっても使えますので
DDR5-4000は8倍すればPC5-32000だなと応用が効きます。

あとはマザーボードに搭載できるメモリ上限や
単純なメモリ相性問題があります。

そもそも最大でメモリ8GBしか搭載できないパソコンに
メモリ16GBや32GBを増設しても
認識できる範囲を超えているので起動しなくなる場合もあります。

そこはメモリを買う前にメーカー公式で
詳細を調べてから買うのをオススメします。