「KB5034441」のインストールエラーが表示されたら?あなたが取るべき行動を解説

ジョイメイトはお店なのでGWも絶賛営業中でしたが
世間ではGWが終わってしまいました。

時間を巻き戻して4月30日のことです
本格的なGWが始まる前にマイクロソフトから
あるWindows Updateに関する発表がありました。
これからその内容に関して説明したいと思います。

2024年1月10日、Windows 10用のセキュリティ更新プログラム
「KB5034441」がWindows Updateで配信されました。
しかし、この更新プログラムをインストールしようとした際に
「0x80070643エラー」が表示されてインストールに失敗してしまうという不具合が
多くのPCユーザーから報告されています。

「KB5034441」や「KB5034439」という更新プログラムは
パソコンに保存されている暗号化されたデータを保護するための機能
「BitLocker」の脆弱性を修正するものです。

このエラーを簡単に解決できるように
マイクロソフトは問題に取り組んでいました。

そして先日マイクロソフトは解決済みとしました。
この問題はもう自動的に解決されることはないとの結末です。
白旗です。マイクロソフトは簡単に解決するのを諦めたということです。

BitLockerは、パソコンが盗まれた場合でも、データを暗号化して保護してくれる便利な機能です。

しかし、BitLockerを使用していない方や、悪意ある第三者にパソコンを使われる心配がない方は
この更新プログラムをインストールする必要はありません。

もちろん、ちゃんと解決する方法はあるのですが間違えると最悪の場合
OSが起動しなくなってしまうリスクもあるため、慎重に行う必要があります。
少なくともここでは解決策を載せません。

そもそもこのBitlockerの暗号化機能は
どのPCでも使えるものではありません。
筆者がエラー発生するPCを直接見た件では
エラーが発生しているPCの多くは
むしろ暗号化の機能がないような少し古いPCが多かったです。

つまり必要のない機能に関するエラーということになります。
修正する脆弱性も存在しないのに
OSが起動しなくなるリスクを犯してやる必要があるのか?ということになります。

暗号化の機能が使えるPCであっても
Bitlockerの機能を有効にしていなければこれも必要ない環境になります。

ジョイメイトでは基本的に暗号化をオススメしていません。
もちろん時と場合によります。
盗まれて情報漏洩がニュースになるようなデータが入っているPCなら
暗号化をしておく方がいいでしょう。

ただ、ジョイメイトのお客さんはBitlockerすら知らない方が多いです。
実際にPCが壊れた時に、自分でMSアカウントをしっかり把握していないと
自分のデータの取り出しすらできなくなります。

実際にPCが壊れて暗号化されたデータを
取り出すことができなかったケースがあります。

そうなると、万が一に備えた暗号化によって
自分のデータが取り出せなくなる事態になります。

PCが盗まれるかどうかは
もしかしたら0.1%でもありえる可能性の話ですが
PCが壊れるのは使っていればいつかは訪れる未来です。
どんなPCも必ず壊れる時が来ます。

ですので、我々はMSアカウントも自分で把握できていない一般の方には
無闇に暗号化をオススメしていません。
PCを紛失して暗号化により情報漏洩の心配はありませんと世間に発表する機会より
PCが壊れた時にデータが取り出しできなくなる可能性の方が高いからです。

もちろん仕事で業務PCを持ち歩いていて
仕事の後に酒を飲んで駅や道路にPCを置いて帰る心配がある人なら
暗号化を有効にしておいて損はないでしょう。
盗まれたPCは戻ってこなくても、暗号化でたぶん漏洩はしないよなという気持ちにはなれます。

ケースバイケースです。
自分は暗号化しておいた方がいいのか
いや、そもそも暗号化の機能があるのかどうか
エラーが出ていて気になる方はご相談ください。