CPU vs GPU：動画編集の鍵を握るのはどっち？

皆さん、こんにちは！今日のブログでは
動画編集におけるCPUとGPUの役割とバランスについて深掘りしていきます。
動画編集に興味がある方は
この機会にCPUとGPUの重要性を理解して
よりクリエイティブな世界を広げていきましょう！

CPUとGPUのバランス

動画編集においてCPUとGPUのどちらを重視すべきでしょうか？
いきなりですが残念ながら、明確な答えはありません。
その理由は、使用するソフトウェアやハードウェア
編集する動画の種類によって
CPUとGPUのバランスが異なるからです。

その理由はそれぞれ得意分野が違うからです。

一般的にCPUは複雑な処理や複数のタスクの管理に優れているため
高画質の動画を扱う際に重要な役割を果たします。

一方、GPUは並行計算能力を活かし、処理速度の向上に貢献します。

つまりCPUは遅いけれども画質が綺麗に仕上がる
GPUは処理が早いけれどもCPUほどの画質ではない
これが大まかなCPUとGPUの特徴になります。

例えばEDIUSというソフト
youtubeで解説してくれている動画がありました。

動画の解説によると、どうやらEDIUSというソフトは
CPUとメモリを編集で重視するようですね。
(※動画公開時の情報です。最新情報はメーカーHPでご確認ください。)

では次はこちらを御覧ください。

こちらはエンコード速度を比較した動画です。
処理するのは10分23秒の動画
それをCPUのみとCPU内蔵のグラフィックスを利用した場合
GPUで処理した場合の3パターンです。

結論から言いますと
GPUを使った場合は4分42秒でした。

ハードウェアアクセラレーションを使って
CPU内蔵のグラフィックを使う場合は7分11秒

CPUのみでエンコードした場合は25分28秒
他条件の倍以上時間がかかりました。

CPUのみの処理が一番画質は良いかもしれませんが
時間は1番かかります。

youtubeでは10分ちょっとの動画を処理していましたが
扱う動画の時間が長ければ長いほど
処理に時間は掛かっていきます。

こちらの動画は20秒の8k動画エンコード比較です。
20秒を処理するのにGPUは2分21秒
CPUは5分37秒かかっています(恐らくハードウェアアクセラレーション有効)
また3分くらいの差かと思うかもしれませんが
20秒の動画で3分差です。
書き出す動画の時間が伸びれば雪だるま式に差が開くでしょう。

写真で言えばRAWとjpegの関係に近いかもしれません。
一般の方ならjpeg写真でも十分ですよね？
でも写真を編集したり拘りのある方はRAW画質を選びます。
jpegなら容量が軽くてたくさん保存できます。
RAWなら画質は綺麗ですがjpegよりSDカードに保存できる枚数が減ります。

つまり、GPUを使ってどんどん動画を作っていくのか
CPUでじっくり作っていくかというところです。
これは好みの問題かもしれませんね。
仕事なら労働時間8時間と仮定して
その8時間で何本の動画の処理が完了するのかということになります。
プライベートならPCをつけっぱなして寝て時間を気にせず
その間に作業をじっくり進めるということもあるかもしれません。

GPUは必要なのか？

GPUを搭載するかどうか人によるという結論は変わりませんが
本格的に動画編集を仕事にしたいとか、動画配信に活用したいならば
GPUを積んでおいて損はないでしょう。

ちょっと軽く年に数回ホームビデオの編集くらいならともかく
お仕事で使われる方の場合は、GPUを搭載していると選択肢が増えます。
GPUがなければGPUを活用できませんが
GPUがあることで行動が制限されることもないからです。
時には1件の動画をじっくり時間を掛けて仕上げたいこともあれば
処理スピードを早めて、次の仕事に多く取り掛かることが重要な時もあるでしょう。

パソコンのスペックというものは
自分が何をしたいのか、どのソフトを使うのか
何を重視するかによって決まります。
明確に目的が決まってはいない場合は
取れる行動の選択肢を多く持ちたいのか
最小限でいいのかを考えてみてください。

もしも重視するのが「予算」の場合は、まずCPUを優先してください。
予算の都合でCPUをケチって、良いGPUを搭載してもバランスが悪いです。
CPUを交換するのは手間ですが
GPUは後から取り付けや交換が比較的容易です。
まずは良いCPUを選んでおいて、予算の都合がついてから
もしくはGPUの必要性を感じてから搭載しても遅くないでしょう。

予算は気にしない、重視するのは高性能なパソコンが欲しい場合
または自分ではGPUの取り付けができない
後からデスクトップPCをお店に持ち込むのもめんどくさい
気になるのが予算以外の要素であるならば
購入時にGPUを搭載しても良いかと思います。