今更聞けない~サポート終了が迫るWindows7から10に移行するべきタイミングはいつ?

Windows7のサポート終了は2019年6月の更新あたりから
Windows7の画面上にサポート終了のお知らせが表示されるようになりました。

2020年1月14日でサポート終了するので、移行準備を始めて下さいとのことですが
今使っているパソコンが壊れたならともかく、動いているのであれば
まだ半年以上あると思って重い腰を上げられない人も多いと思います。

そこでWindows7から10に移行するべきタイミングは
いつが良いのか考えてみたいと思います。

1.消費税が10%に上がる前

2019年10月に消費税が10%になる事が予定されています。
商品代の1割が消費税になると考えると大きいですね。

100円の物なら110円ですが
パソコンを買えば物によって10万円以上支払う事もあるでしょう
10万円の商品を購入するとなると1万円が消費税となります。

今Windows7を使っているPCはサポート終了までには買い替える必要が出てきます。
欲しい商品の発売日が10月以降であれば仕方ないかもしれません。
しかし、それ以外であえて増税後に買う理由がないのであれば
消費税が上がる前に必要な物を買ってしまうのも選択肢の一つです。

2.今から購入する予定で貯金する

パソコンを購入する時は何万円ものお金が必要になります。
故障やトラブルで予期せぬ出費が発生する事もありますが
今はWindows7のサポート終了という明確な期限がわかっています。

パソコンの性能と値段はピンからキリまであります。
動作が遅くても安ければいい方もいれば
快適に使える性能が欲しい方もいます。

今すぐに買い替える為のお金がない事情もあると思います。
ですので今から少しずつでもパソコン購入資金を貯めていくと良いかもしれません。

3.Windows7時代から使っているハードは劣化してきている

ダウングレードであえてWindows7を入れている場合を除き
Windows7のまま使っている人は
当時に購入したパソコンそのままであることが多いです。
windows8登場から3年経過、Windows10も登場して今年で4年目になるので
Windows7で出荷されていたパソコンは7年以上経過している物がほとんどです。

まだまだ動いていると思っているパソコンでも
蓋を開けてみたらマザーボードのコンデンサが膨らんでいる事もありました。
異常が表面化してない時は気付きにくいですが
部品の劣化による寿命は確実に迫ってきています。

HDDが壊れておらず、マザーボードの故障だけであれば
HDDのデータを取り出す事は可能な事が多いです。

しかしHDDそのものが故障してしまった場合には
データの取り出しが困難になる事があります。
データ復旧専門の業者に依頼して数十万の費用が掛かる事も珍しくありません。

Windows7時代のパソコンは動いていても経年劣化は確実にしています。
サポート期限、増税といったこのタイミングで
現在のパソコンの消耗具合を見直してみるのも良いかもしれません。

Windows7サポート期限が切れるとどうなる?

サポート期限が切れるとセキュリティ更新プログラムが配信されなくなります。
今年の5月に例外措置としてXPにも修正プログラムが出たニュースを聞いて
XPでも対応してくれているじゃないかと思う方もいるかもしれません。

基本的にはサポートが切れたOSは新たな脆弱性が発見されても
修正プログラムは配信されず無防備な状態になります。

しかし、世界的なパンデミックを引き起こすような脆弱性に関しては
XPのようにサポートが終わっているOSにも修正プログラムが用意されます。

これを聞いて「緊急性のある脆弱性は対処してくれるから安心だ」と思う方もいるかもしれませんが
例外措置はXPを守る為の修正ではありません。
XP以外のOSを使っている人を守る為の修正と思って下さい。

ランサムウェア「WannaCry」が拡散した2年前にも
例外措置としてXPにも脆弱性を修正するプログラムが用意されました。

日立のWannaCry被害も最初はドイツにある事業所にある
顕微鏡操作装置の埋め込みOSが感染した事から始まり
国内外でメールの送受信ができなくなる障害が発生しました。
日立総合病院の家電量販店との取引受発注システムの一部も感染した事がありました。

イギリスではあちこちの病院がオフラインとなり、重大事件とまで宣言されました。
この時は感染が発覚した病院の多くで
サポートが終了したWindowsXPの使用が確認されました。

病院で問題が起きると命に関わるケースも最悪起きる可能性があります。
例外措置は古いOSを使っている機器を守るものではなく
脆弱性のある古いOSが感染源となり被害を広げることがないように
他の機器を守る為に施されると思った方が良いでしょう。

重要な更新は配布されるから安心?いいえ違います。

サポート期限が切れたOSにも例外措置があるからと言っても安心できません。
なぜなら大規模なパンデミックを引き起こさない程度の脆弱性までは手を回してくれないからです。

社会問題になるほどの感染症の薬は配布するけれども
狭いコミュニティで苦しむ程度の病気は放置される感じでしょうか。

企業であれば当然Windows10への移行を進めていくと思いますが
個人で使用しているPCは移行が進まない事もあります。
中には重要なデータが入っていないから
仮に何かあっても構わないと思っているケースもあります。

一般家庭で使っているパソコンを買い替えた方が良い理由としては
セキュリティ面で理解してもらうより
以下の出来事の方が効果的かもしれません。

IEで見えなくなるサイトが出てくる

XPやVistaではYahooのページが見えません。
Windowsの更新プログラムをダウンロードしようとしても
Microsoftのページも正常に表示できなかったりします。
古いパソコンを久々に使おうとした方から、インターネットが見えないとの相談を受ける事があります。

XPやVistaは利用できるIEのバージョンが古いため
サイト側から拒絶されてしまう事が増えました。

Windows7は8.1と同じIE11までバージョンが利用できるので
すぐ見えなくなる状況にはならないと思いますが
IEもバージョン11以降は新しいバージョンが開発されておらず
Windows8.1のサポートが終了する時には
いよいよ本格的にIEが使えなくなる時がくるのではと思います。

スマホの普及でChromeなど他のブラウザを使う方も増えましたが
お年寄りの方はスマホを持っていない方も珍しくなく
まだまだIEの使用率が高いです。

パソコンの使用用途はインターネットとメールくらいしかしない方ほど
IEではYahooも見えない、youtubeも見えないと
将来的には古いOSではやりたい事ができなくなる時がいずれ来ます。

明確な目的を持って古いOSを使い続ける必要がある場合を除いて
インターネット目的でWindows7を使っている方は
Windows10への移行をオススメします。

ジョイメイトでは買い換えのご相談も承っております。
Windows7を使っていて買い替えようと思っている
Windows10の操作ができるか不安など
何でも遠慮無くご相談下さい。