USBメモリを長期保存すると、中のデータが自然に消える!?

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こんにちは、バイパス店の藤井です。立春を過ぎたというのに、寒い日が続きますね。
今年は、例年にない雪続きで、うちの子供は大喜びですが、親は通勤が大変です・・・。

さて本題ですが、最近ではデータのバックアップや持ち運び用として、USBメモリをお使いの方が多いと思います。私も何本か持っていますが、ちょっとしたデータの保存には便利ですね。

軽量・コンパクトで使い勝手が良いUSBメモリですが、データの一時的な保存には向いているものの、長期保存には適していません。

USBメモリは、半導体メモリの一種で、電気的にデータの消去や書き換えができる不揮発性のメモリが使われています。別名フラッシュメモリとも呼ばれ、USBメモリの他にもSDカードやSSDなど様々なものがあります。

USBメモリは「静電気に弱い」「物理的にコネクターを破損する恐れがある」など取扱に注意も必要ですが、長期保存に向かない一番の原因にUSBメモリを長期保存すると、中のデータが自然に消えるという問題があります。

これは、フラッシュメモリの構造上、データの保持期間に限界があるからです。USBメモリは、メモリチップ内部に電子を保持して情報を記録しています。しかし、乾電池が自然放電するように、保持した電子が少しずつ漏れ出すので、無通電の状態が長期間続くと記録した情報を保持できなくなります。意外と知られていないことですが、フラッシュメモリのデータ保持期間は、一般的に5~10年と言われています。

ですので「USBメモリへ保存していた子供の写真を、10年後に開こうとしたら見えなくなっていた」なんてことが、普通に起こる可能性があります。デジタルデータの大容量化が進み、データのバックアップの必要性は高まっていますが、長期保存ということに関しては、まだこれからの分野で、今後は益々重要になっていくと思われます。

それでは、長期保存したい大切なデータは、現状ではどの記録媒体に保存すればいいのでしょうか?
代表的な記録媒体の保存期間(寿命)を書くと下記のようになります。

・ハードディスク(HDD)5~10年モーターや読み取りヘッドなど可動部品が多い為、保存環境により機械的故障のリスクが高い。
・光ディスク
CD/DVD/BD)-R
5~20年紫外線に弱く、保存環境やメディア品質により寿命は大きく変化。太陽下では、1週間で消えることも。
 ・光ディスク(M-DISC)最長1000年長期保存に特化した専用メディア、書き込みには専用の対応ドライブが必要になる。

 

この比較を見ると、M-DISC1000年というのは、極めて高い耐久性と言えますが、実際に1000年保つかどうかは疑問です。データの大容量化は、ここ10年ぐらいの流れなので、実際に10年以上保存したという実績は、どの記録媒体にもまだありません。(昔からある磁気テープ(DAT)の信頼性は高く、サーバーのバックアップ用として大企業では使われていますが、個人で所有するような機器でないので、ここでは除外します)

結局のところ、今の記録媒体は、どれを選択しても消えるリスクは必ずあります。ですので、複数の媒体でデータを保管することが一番大切です。そして、接続形式や保存形式の変化に対応させる為、本当に大切なデータは、数年ごとにデータをアップデートして記録媒体を移し替えていくのが理想です。

ただ、増え続けていくデジタルデータに対して、そんなことを続けていくことが果たして可能かどうかは、私も分かりません。いずれ先の時代には、答えが出ているかもしれません。