容量不足で更新できないW10大規模アップデート
この記事は執筆時の最新アップデートについての実際の作業記録です。
Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)
容量不足でWindows 10 April 2018 Updateにできない場合
現在のWindows10の大規模アップデートには、ストレージに8~12GBの空き容量が必要とされています。
記憶装置がハードディスクとは限らないので、ストレージと表現しております。
手ごろな携帯型ノートパソコンを購入したら、ストレージの空き容量が少なすぎてWindows10の大規模アップデートが行えないのだけれど!
それをなんとかしてみようと、前回チャレンジしてみたのですが、Windows10の大規模アップデートの対策としては全く通用しませんでした。
※MicroSDにアプリをインストールして、本体ストレージの空き容量を確保しようという趣旨でした。
今回は、別の方法で可能かもしれないとの情報を当社のスタッフが入手してきたので、それを実際に試していきたいと思います。
結論から言うと、できました。
難易度としては前回の仮想ディスクに比べたら作業自体はとても簡単ですが、パソコン本体のみでは行えないので敷居が低いというわけではないと思います。
大まかな流れは以下の通りです。
今回の実験で使用したもの
今回実験で使用したX205TAはストレージが64GBのものですが、再現するためにわざと空き容量を少なくしました。
初期型のX205TAはストレージが32GBで、Windows以外全部削除する勢いでないと、空き容量不足のためWindows10の大規模アップデートが行えません。
※おまけでMicroSDが付属していますが、本件に関しては役には立ちません。
当然ですが、DVDドライブ(書込対応)が本体内蔵の場合は外付けDVDドライブは必要ありません。
外付けハードディスク
(趣旨的に常識的な空き容量があるもの)
大規模アップデートに必要な空き容量が元々ある場合は必要ありません。
また別の話ですが、日頃のデータバックアップのためには必要です。
MicroSDカード
(実際には必要ありません)
今回も役に立ちませんでした。
DVD-R
(もちろん未使用メディアのことです)
失敗しなければ、1枚だけ使います。
Windows10のインストールDVDを作成する
それでは早速作業を始めます。
まずWindows 10のインストールメディア(DVD)を作成していきます。
- 初めに
◆外付けDVDドライブ
◆外付けハードディスク
◇MicroSDカード(実際には必要ありません)
をパソコンに接続します。
接続する順番は特に関係ありませんが、作業を始めたら作業が全て完了するまで、外したり差込場所を変えないでください。
OSの大規模アップデートに失敗すると最悪の場合、パソコンが起動しなくなる恐れがあります。
※MicroSDカードは、結果的には全く必要がありませんでしたが、今回は実験として接続しています。 - あらかじめ空のDVD-Rを、DVDドライブにセットしておきます。
- インターネットで「Windows 10」と検索し、ダウンロードページを開きます。
例ではYahoo! JAPANで検索しています。
※時期によって、文言が変わっていたり、該当ページが変更または削除されてしまうことがあります。
今回は「Windows 10 のディスクイメージ(ISO ファイル)のダウンロード…」が正解です。
(こちらの↑タイトル↑が直リンクになっています。)
緑色で「www.microsoft.com/…(以下略)」と書かれていないものは偽物ですので気を付けてください。 - Windows 10 のダウンロード画面が表示されたら、今すぐアップデートはクリックしないで、画面を下にスクロールします。
- 「ツールを今すぐダウンロード」をクリック。
- 画面下部に選択肢がでてくるので、「実行」をクリック。
- セキュリティの状態によっては、「現在、SmartScreenを使用できません」と表示されますが、進みたければ「実行」しかありません。
- ツールがダウンロードされ、実行されてこの画面が表示されるまでにも少しお待たせされますので、表示されるまで何もしないでください。
みなさん待ちきれずに何かしちゃうので、本命の画面が後ろに隠れてしまい「何も出てけぇへんのやけど!」とおっしゃる方が多いです。
- 作業を続行するには「同意する」しかありません。
- 空き容量が足りなくて大規模アップデートが出来ないのが理由で、インストールメディア(DVD)を作成して外部から実行するのが目的なので、たとえ別のPCのと書いてあっても、
「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択し、「次へ」をクリック。
- このパソコンにインストールするのが目的なので、
「このPCおすすめのオプションを使う」にチェックし、「次へ」をクリック。
- DVDのインストールメディアを作成するので、
「ISOファイル」を選択し、「次へ」をクリック。
- ISOファイルのダウンロード先を求められますので、任意の場所を指定して「保存」をクリック。
ISOファイルは2.8GBほどですので、パソコンの空き容量が許せば場所の変更はしなくても構わないでしょう。
- ダウンロードにしばらく待たされます。
ダウンロードが完了したらこの画面になりますので、
「DVD書き込み用ドライブを開く」をクリック。
- Windowsディスク イメージ書き込みツールが起動しますので、
「書き込み」をクリック。
- 書き込みが完了すると、DVDドライブが開きます。
「閉じる」をクリックし、「完了」をクリック。
これでWindows 10のインストールメディア(DVD)が完成しました。
外付けハードディスクを使って作業領域を確保する
続きまして、大規模アップデートの作業に移ります。
- 先ほど完成したインストールメディア(DVD)をドライブにセットします。
ほどなくしてメディアが認識されると、初期設定の場合は画面右下に通知(トースト)が5秒間表示されますので、クリックしてください。
表示されない場合は、PC(マイコンピュータ)などからDVDを開いてください。
- 「setup.exeの実行」をクリック。
1.で通知が出ない場合は、PC(マイコンピュータ)などで開いてsetup.exeを実行して下さい。
- この画面が表示されるまでにも少しお待たせされますので、表示されるまで何もしないでください。
みなさん待ちきれずに何かしちゃう…(以下略)
大規模アップデート配信開始(2018/4/30)後にも、月次アップデートは配信されていますが、今回は空き容量が不足しているために行っているので、
「今は実行しない」を選択し、「次へ」をクリック。
- 作業を続行するには「同意する」しかありません。
- 空き容量の不足をお知らせされます。
「代わりに外部記憶装置を使用する」をクリック。
- パートBが出現します。
プルダウンリストから、外付けハードディスクを選択し、「続行」をクリック。
例ではパートB出現の時点で選択されていました。
この作業をトレースしている場合は、選択肢は1つしかないはずです。
MicroSDカードは選択できませんでした。
- インストールする準備ができたら、「インストール」をクリック。
- ついに始まりました!
小一時間は待たせされますので、9.の画面が表示されるまで何もしないでください。
みなさん、真っ黒の画面→動いていない→強制的に電源を切る、などによりOSが壊れて正常に起動しなくなった方が後を絶ちません。動いてないと思ってから最低でも1時間は待ってください。
- 無事パソコンが再起動して、「2018年4月の更新プログラムへようこそ」画面が表示されました。
これで大規模アップデートの作業は終了です。
大規模更新で出来たゴミデータの削除する
※ゴミデータとは、作業時に作成された一時的なデータのことです。
大規模アップデートが無事完了しましたが、その作業で用いられたデータがパソコンの中に残っています。
前のバージョンに戻す場合などに使うため、空き容量に問題がない場合は念のため残しておく方が良いですが、削除することもできます。
今回は空き容量確保のため削除します。
- 「 スタート」→「 設定」を開く。
※この画像は使いまわしです。
- 「システム」をクリック。
- 「ストレージ」をクリック。
- 「PC(C:)」をクリック。
- 「一時ファイル」をクリック。
- ここでチェックを付けた項目が削除されます。
画面を下にスクロールします。
- 「以前のWindowsのインストール」にチェックを付けます。
それ以外の項目は今回は変更していません。
削除したくない項目はチェックを外します。
画面を上にスクロールし「ファイルの削除」をクリック。
- しばらく待たされます。
- 同様に4.の画面で外付けハードディスクを見てみると、こちらの一時ファイルは0バイトでした。
以上で、終わりです。
お疲れ様でした。
それではまた!