Windows10 1809に関する不具合情報など
2018年11月14日 Windows10の最新版バージョン1809の提供が再開されました。
10月に配信されたものの、不具合により配信停止になった1809。
今回はマイクロソフトも慎重に提供しているようです。
しかしながら修正された1809でも、いくつかの不具合が確認されており
マイクロソフト側が把握している不具合環境では、一部1809の配信をブロックしています。
※本記事で記載されている情報は11月中旬時点のものになります。
Radeonグラフィック搭載PC
Radeon HD2000およびHD4000グラフィックを搭載した環境は
現在1809での動作がサポートされていないため
1809をインストール後に不具合が発生する可能性があるようです。
エラーが出る、ブラウザがフリーズする、ロック画面でパフォーマンスが落ちる不具合が確認されており
マイクロソフトは該当環境への提供をブロックしています。
AMDはHD2000およびHD4000のサポートを終了しており
Windows10では動作しない事が明言されています。
マイクロソフト側で解決できなければ、買い替えも視野に入れる必要があります。
トレンドマイクロセキュリティを使用しているPC
Windows1809のアップデートプログラムを
壊してしまうといった問題が発生しているようです。
システムの大型更新時ではウイルス対策ソフトが問題となる事があります。
トレンドマイクロとしても、1809に対応する準備を進めているので
この問題は解決までそう時間が掛からないはずです。
ネットワークドライブが機能しなくなる問題
企業で使っているPCであれば、ネットワークドライブを使用している事が多いと思います。
1809ではネットワークドライブに赤い×が表示される
再接続できませんでしたと通知にメッセージが表示される事があるとのこと。
現段階ではスクリプト作成、スタートアップやタスクの作成
グループポリシーの設定などを行う回避策をマイクロソフトは提示しています。
当初はこの不具合を2019年に修正するとアナウンスしていましたが
やはりネットワークドライブは、一般家庭よりも企業で使われる事が多い為か
2019年修正を撤回して、今月末までに解決策を提供する方針に変わったようです。
色々な不具合
慎重に展開を開始している1809アップデートですが
F5 VPNのネットワークに接続できない問題などもあります。
マイクロソフトが慎重になっている通り、他にも様々な不具合が見つかっているようです。
Realtekドライバ搭載PC
一部の環境でオーディオやWi-Fi、Bluetoothなどに問題が出ているようです。
こちらもメーカーが修正版を配布するのを待つしかない状況です。
タッチキーボード不具合
タッチキーボードが起動してきてすぐ閉じる、タッチキーボードが起動してこないなど
タッチキーボード関係の不具合も発見されています。
マイクロソフトは現象を調査中ですが
現時点(11月中旬)では、Windows 10 version 1809 における回避策はありません。
一部環境のディスプレイから音が鳴らない
HDMIやDisplayportで接続したモニタから音が出ない不具合が
一部環境であるようです。
Intel Graphics Driver 24.20.100.6344 / 24.20.100.6345が原因だと
マイクロソフトが発表しています。
現在この環境では1809の配信が停止されているとのこと。
現在マイクロソフトとIntelは協力して問題解決にあたっています。
iCloud7との相性問題
Windows10ver1809はiCloud 7.7.0.27と非互換の問題があり
インストールをブロックしています。
どうやらアップデートの最中や共有アルバムの同期中に問題があるとのこと。
現在マイクロソフト、アップル共に問題の解決に取り組んでいるようです。
該当ユーザーは手動でWindows10を1809に更新したりしないようにしましょう。
問題に該当しないPCについて
現段階でブロックされる要素を持っていないPCについては
いずれ更新が正常に入ってくるようになります。
しかしどんなPCであっても
更新中に電源を切ってしまうとシステムが壊れる危険性があります。
大型更新の場合は普段の定期更新より、アップデートに時間が掛かります。
そのためパソコンの画面にも「電源を切らないでください」と表示されます。
急遽Windowsの更新が始まってしまい
更新の完了を待てない状況もあるかもしれませんが
システムを壊さない為にも、極力Windowsの更新が終了するまで
電源を切らないようにして下さい。
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