大きなデータがメールで送れない!
2018年2月28日頃からSend Anywhereのサイトデザインと運用方針が変わったようです。
よって本手順の内容が通用しなくなりました。
なお、新しい手順についてはこちらをご覧ください。
※パソコンのお話です。
「取引先にメールでデータを送れないのだけど!」とよく耳にします。
特にここ数年は、(高画素の)デジカメ写真(が複数枚)の場合が多いです。
デジカメの画素数が向上したおかげで、細部まできれいに写真が撮れるようになりましたが、それと同時に写真1枚当たりのデータ量も膨れ上がった結果、例えば1800万画素だと8MB前後のファイル容量になります。
いやいや縮小すればいいのに、という声も聞こえてきそうですが、業種によってはディテールも重要な要素だったりするのです。
arrow_downward Send Anywhereの使い方までスキップ
ところで、そもそも電子メールを大雑把に言うと、文字メッセージを送受信するための“簡易”システムとして開発された経緯から、(できるできないは別として)大容量データの添付は本来想定外の仕事です。
GoogleのGmailなど大手プロバイダは豊富なリソースに物を言わせ、1度に送信できる容量が25MBと(昔に比べたら)かなり大きなデータを送ることもできるようになっていますが、堅実な会社などは10MB程度に制限されているところもまだまだ多いようです。
また、そうであったとしても一度に送信するメールは多くても3MBまでにするのがマナーと言われています。
この問題の解決策の一つとして、クラウドストレージ(インターネット上にあるデータの貸し倉庫のようなもの)サービスにデータを預けて、相手に参照してもらうスタイルが思い付きますが、多くのサービスではまずユーザー登録が必要で、近い将来にトラブル等で再ログインが必要になった際に“パスワードがわからない”という事態に陥る方が多いのであまり気が進みません。
そこで今回は面倒なユーザー登録不要で、既存のメール感覚で最大4GBまで送信できる無料のクラウドサービス「Send Anywhere(センド エニウェア)」をご紹介します。
※2017年11月1日現在
Send Anywhereを使うには、インターネットを開きます。
Yahoo! JAPAN(通称ヤフー)などで「Send Anywhere」を検索します。
検索結果から「Send Anywhere」を見つけて開きましょう。
※くれぐれも偽サイトに引っかからないように!
次の画面が表示されたら正解です。※2017年11月1日現在
flag Send Anywhereの使い方
適宜入力します。
「宛先」のメールアドレス(必須)
「差出人」のメールアドレス(必須)
「件名」(任意)
「メッセージ」(任意)
ファイルを添付します。
「送信」をクリックすると、添付ファイルのアップロード(Send Anywhereへ転送)が開始されます。
アップロードが完了すると、送信完了のメッセージが表示されます。
ここにダウンロードのリンクも表示されています。
「宛先」には、入力した「件名」のメールが届きます。
外国のサービスなので、メールの一部に英語が混ざっています。
メールの中段に「メッセージ」に入力したメッセージが表示されます。
ダウンロードリンクが下段に表示されますので、その旨のメッセージを添えた方がいいと思います。
「差出人」には、「ファイルが無事送信されました。」という件名のメールが届きます。
データをダウンロードをするには
ダウンロードリンクを開くと次のような画面が表示されます。
青い○で囲んだ部分にある「ダウンロード」が正解です。
クリックすると、普通のダウンロードが始まります。
アップロードしたデータは約7日間保存されるようです。
画像の例では、Nov 08 08:01 UTC とありますので、2017年11月08日 08:01 協定世界時 となります。
これを 日本標準時 で考えた場合は 2017年11月08日 17:01 となります。
送信したのは2017年11月01日 17:01(日本時間) ですので、7日間ですね。
(UTC:協定世界時 グリニッジ標準時と同義)
本文書の内容は、2017年11月1日時点の利用状況となります。
参考リンク:Send Anywhere
そしてセキュリティに敏感な皆さんは疑問に思うかもしれません。
「データの安全性についてはどうなのさ?」
以下、Send Anywhereヘルプセンターより抜粋
Q. Send Anywhereでファイルを転送するのは安全ですか。
A. 一時的にアップロードして送信するファイルは、すべて暗号化されて保存し、外部からの攻撃と流出に備えています。また、保管されたファイルは有効期限が切れるとサーバーから自動的に削除されます。転送時には、ファイルを暗号化して転送するので、転送中のファイルの内容を他の人が知ることはできません。
信じるか信じないかはあなた次第です!
そもそも機密文書を普通の電子メールで送ろうとしている時点でどうかと思います。
それに比べれば、一応暗号化されているとの事なのでマシなのでは。しかし第三者に預けるという意味では・・・。
参考リンク:「メールを暗号化している」の70%が、SSLを暗号化と誤解 -nikkei BPnet(リンク切れ)