AIチャットのChatGPTってなに?メリットとデメリット

世間を騒がせているChatGPT
聞いたことあるけど、結局なんなの?という方も多いと思います。

今回はChatGPTについて紹介したいと思います。

ChatGPTとは?

まずChatGPTとは?ということを
ChatGPT本人に聞いてみたいと思います。
以下がChatGPTの返答になります↓

『~前略~ ChatGPTは、自然な対話を生成することができ、テキストチャットの形式で人工知能との対話をすることができます。ChatGPTは、~中略~ 自動翻訳、情報検索、テキスト生成などの分野で役立っています。』

あまり長々と貼るのも読み辛いと思うので中略をしてます。
要するに自然な対話ができる人工知能が
翻訳してくれたり情報検索してくれたり、テキストを作ってくれるというものです。

質を問わないというのであれば
ChatGPTに打ち込んで作られた文章だけで
こうした記事作成や論文の中身を作ることもできると思います。

ChatGPTのメリット

メリットもGPT本人に聞いてみましたが
自然な文脈で対話できますとか
聞きたいのはそういう事じゃないんだよなって感じでした。

なので一般的に見たChatGPTのメリットを筆者が考えます。

1.進化型検索エンジンである

従来の検索エンジンでは、調べたいことを入力して
それに合ったWebサイトが検索に出てきました。
それぞれを訪問して、自分が必要な情報を見るというのが主な使い方です。

ChatGPTも調べたいことなどを入力するのは
従来の検索エンジンと同じですが
わざわざWebサイトを見に行く必要もなく
AI自体が答えを返してくれるのでレスポンスが良いです。

時間のコストパフォーマンスを表すタイパという言葉があるように
現代人は時間のコスパを気にします。
Webサイトを見に行くまでもなく答えが返ってくるChatGPTは
検索時間の短縮につながるでしょう。

2.文章をある程度出力してくれる

世間的に騒がれているのはこの部分でしょうか?
神奈川の市役所が業務に導入したり
鳥取県では禁止したりしています。

役所などでは文章作成業務が非常に多いでしょうから
それがAIで短縮できる可能性があります。

英文に翻訳や長文の要約などにも使えます。

3.創作のヒントが貰えるかもしれない

織田信長が生きていたら?武田信玄が生きていたら?
日本が第二次世界大戦に勝っていたら?など
架空の話についてもAIが考えて答えてくれます。
創作に詰まった時にAIの話からヒントが得られるかもしれません。

ChatGPTのデメリット

これはChatGPTにデメリットを聞いた内容がある程度当てはまります。

1.データに偏りが出る

大量のテキストデータで学習しているので偏る
ネット上で偏った意見が拡散される場合は
ChatGPTの回答も偏るとChatGPTが言っています。

2.機械学習には限界がある

学習データに含まれていない情報や新しい知識には適切な回答ができない

3.人間の代替にはなり得ない

人間の知識や判断力、感性には及ばないので
人間の代替にはなり得ないとChatGPT本人が言っています。

以上はChatGPT本人が語るデメリットです。

ここからは筆者が考えるデメリットをお答えします。

1.対話は日本語で出来るがサイトは英語である

もう既にお使いの方は関係ないと思いますが
ちょっと気になるけどよくわからないという方は向いてません。
ChatGPTは無料でも使えますが、登録しないと使えないからです。
登録さえしてしまえば、日本語で打ち込めるのでいいのですが
自分で登録できない方は使わない方がいいでしょう。
その理由は次の2で説明します。

2.個人情報や機密情報が漏洩する恐れがある

横須賀市は議事録の要約や政策の立案などに利用して
使い勝手やコストを検証するようですが
その時点で議事録の内容や政策が外部に漏れる可能性もあります。

世界各国や鳥取県で規制するというのは
そうした情報漏洩に対しての反応でしょう。

サムスン電子はエンジニアが機密情報のソースコードを
ChatGPTにアップロードし流出させたので
GPTの利用禁止を社内通達しました。

AI相手のチャットだとコンプライアンスが頭から飛んで
気が緩む人が実際に出た例ですね。

じゃあ一般利用者は漏洩するような情報がないと思ってませんか?
ここで前項目でよくわからない人が利用するのを
私が推奨しない理由があります。

これからはフィッシング詐欺サイトならぬ
フィッシング詐欺GPTが出現するのでは?と考えます。

メールでChatGPTの利用を継続するにあたって
追加の情報が必要になったと来たとします。
そして添付されてるURLから偽のChatGPTに飛ばされるとします。

そこでChatGPTにサービスの利用を継続するために
電話番号や住所を聞かれたとしたら…?
使い続けたいし入力しよう^^って一般人はなりませんか?

その時点ではお金の請求やクレジットカードの請求がなかったとしても
偽物に軽々と情報を入力してくれる人は
フィッシングに素直に騙されるバカとして名簿が作れます。
それから電話による劇場型詐欺の仕掛け先になってもおかしくありません。

既に登録がよくわからないからと思っている人に
もうその時点で辞めといたら?という理由がコレです。
わからないまま使うと詐欺の見分けもつかない可能性も出てきます。
でも使ってみたいという人に対して
ChatGPTの代替ができるサービスを本記事の最後にご紹介します。

3.ChatGPTの情報なら真実だと思い込む人間が出てくる

・政府の言う事なら真実
・TVの言うことなら真実
・新聞の言うことなら真実

そう思っている人はいますよね?
でも実際にはそうじゃないこともご存知のはずです。

それに対して新しい世代は
・ネットに書かれていることは真実
・SNSで書かれていることは真実
・みんな拡散してるから真実

こうした新しい真実の提供先が新しい世代にはできています。
もちろんネットはデマも多いです。
情報というのは鵜呑みにせず
その情報は信頼できるかどうかの見極めが重要です。

ここに・ChatGPTの言うことは真実が加わる可能性があります。
これが問題なのは、ChatGPTに聞いて
返ってきた答えに満足していたら間違いを信じる可能性があるからです。

なぜならChatGPTは自身が語っていたように
データに偏りがあり、機械学習には限界があるからです。

AIは知らないことをとりあえずそれっぽく表面的に語るだけだった?

「とりあえずそれっぽいことを表面的に語るだけの、実は無能なヤバい奴が生まれた。それがChatGPTのもう1つの側面」

これはAIのプラットフォームの開発を行っている
ギリア株式会社の代表であるプログラマー清水亮さんが言った言葉です。

それっぽいことを表面的に語るとはどういうことでしょうか?

ここでわかりやすく
ChatGPTに「徳島ラーメンの特徴」について聞いてみたいと思います。

徳島ラーメンの特徴GPT

ChatGPTが言うにはどうやら徳島ラーメンはあっさりした鶏ガラのようです。
実際には色が濃くあっさりとは言い難いのが主流ですが…
これを見て徳島ラーメンを知らない人は
「なるほど徳島ラーメンってあっさりした鶏ガラスープのラーメンなんだ!」って思うでしょう。

こうした例があれば前に言ったChatGPTを真実だと思い込む人が出るデメリットがよく理解できたと思います。

徳島ラーメンを知っている人なら間違っているとわかりますが
知らない人ならこの答えそのままを受け入れてしまう危険性があります。
調べるのが面倒だからAIに聞いているのに
その答えを深掘りしてわざわざ他の情報を探りに行く人はいないでしょう。

焼豚が乗っていることが多いという答えもありますね
確かに新徳島ラーメンはチャーシューが乗っていることも多いですが
昔ながらの徳島ラーメンと言えば豚バラですよね?
むしろラーメンに豚バラ!?というのがご当地ラーメンらしいポイントでもあります。

この回答を見ればプログラマーの清水さんが
ChatGPTを「とりあえずそれっぽいことを表面的に語るだけの無能」と言ったのも頷けます。
ラーメンのそれっぽいことを表面的に語っただけに過ぎません。

これは業務などでも使う点でも気をつけるべきところです。

なぜならそれっぽいことを表面的に語った文章が出来る可能性があるからです。
提出する資料や広報に使う文章などで
デタラメな内容になる可能性だってあるわけです。

清水さんはChatGPTによって会話AIが人間を超える存在に
なれないことは色濃くなったと感じているそうです。

徳島ラーメンも詳しく教え込めば学習することができるでしょう
しかし、結局はデータセット開発や学習に関わる
人間のポテンシャルによってAIは大きな制限を受けるからです。

無難な会話ができたとしても
それは図書館の司書やホテルのコンシェルジュと話す以下の体験になると清水さんは言っています。

ChatGPTで仕事がなくなる?

よくAIで仕事がなくなるとか言います
ChatGPTに関しても同様のことを聞きますね?
特に文章関係の仕事が危惧されています。

個人的にはなくなる仕事はあるだろうが
仕事はなくならないと思っています。

例えば今はWeb記事で低品質な記事でも量産するライターがいます
じゃあこのライターの仕事がChatGPTでなくなるかと言われたら
なくならないと思います。

その理由は低品質な記事を書いていたライターが
ChatGPTを使って記事を書くようになると予想するからです。

単価が下がるということはあるかもしれませんが
仕事がなくなるかという意味ではなくならないでしょう。

結局出力した文章を記事にしてアップロードするのは人間ですから。

なくなるとすればAIを使えない人間です。
仕事がなくなるわけではない
AIを使って仕事ができなくなった人間がいなくなるだけです。

過去の歴史を見ても工業化で仕事を失った人や職場があると思います。
それでも別の仕事が生まれ、人々は働き方を変えました。
恐らくその時代も機械化で人間の仕事がなくなる!と
騒いでいたのではないでしょうか?

ライターで言えば、低品質な記事を書いていたライターはGPTで記事を書くようになり
高品質な記事を書いていたライターは今まで通り
AIでは書けない特徴的な記事を作っていくことでしょう。

物語や詩に関しても同様だと思っています。

ChatGPTはプログラミングも教えてくれますが
じゃあプログラマーがいらなくなるかと言えばそうじゃないですよね
使い捨てのプログラムで保守がいらないというならともかく
プログラマーを捨てて、素人がAIのプログラミングだけに頼ることはないはずです。

AIを使うにしても、プログラミングをわかっている人が使うからこそ
業務の短縮につながる可能性があるのであって
プログラミングを知らなくて良いというわけにはなりません。

前の項目で出てきた清水さんが
日本語で五十音順に並び替えるJavaScriptや
ジュリア集合体というJavaScriptをChatGPTに書かせてみると
出てきたのは正確ではない適当な雰囲気プログラミングでした。

もしかすると現在は学習できて
正確なプログラミングができる状態になっているかもしれません。

しかし、それはAIでしかできないことかと言われると???
人間が教えたことしかできないのであれば創造性はありません。

AIを仕事に活用したとしても
AIを使う専門的な人間そのものがいなくなることはないはずです。

革新的に見えるが意外とそうでもない

ChatGPTについて清水さんはこう言います。

AI研究者は知っているOpenAIの「ビッグマウス」

というのも、OpenAIはテキスト生成モデルの「GPT-2」の頃から「人間を超えたAIを開発してしまったのであまりにも危険」などという誇大広告とも言える主張を繰り返してきた「前科」がある。彼らが「あまりに危険すぎるためフル機能のものは公開できない」とまで言っていたGPT-3ですら、実際に使ってみるとそこまでの威力や説得力があるわけではない。

チャットできるAI、ChatGPTが「そこまですごくない」理由。
見えてしまった限界より引用

筆者個人から見ても将来の事はわかりませんが
今はまだ一般人が新しいオモチャを見つけて
ただすごいと騒いでいるだけのようにも見えます。

なぜならチャットボットの導入はとっくの昔にあるからです。

マウスAI

こちらはマウスコンピューターの相談窓口です。

オペレーターがいなくてもチャットである程度は
案内できるようになっています。

チャットボットでどうにもならなくなったら
最後は人間とのチャットになります。

これはノートンチャットなどでも同じですよね?
出てくる答えにノーを返していたら
最後は人間とのチャットになります。

AIとのチャットというのは
企業はだいぶ前から導入していたので目新しくありません。
違いがあるとすれば、企業AIは答えの幅が狭いという点です。
限られた質問にしか反応できません。

ChatGPTは柔軟性があるという点が目新しい楽しさです。
同じ質問をしても同じ答えとは限りませんし
人間らしさがオモチャとしてウケたのでしょう。

無料のせいか長文の出力は途中で止まりますし
一般人は一通り楽しんだら飽きそうというか
検索エンジンの代わりとして使うだけになるだろうと予測しています。

なので進化型検索エンジンだとメリットの点に書いておきました。
これからは検索して自分で探すというよりも
検索する代わりにAIに聞いて答えてもらうのが主流になるでしょう。

決められたことしか答えないチャットボットよりも
GPTは学習型AIだからすごいんだ!という意見もあるでしょう
しかし、学習していないのに知ったかぶりをして
適当に答えてしまう柔軟さの欠点もラーメンで紹介した通りです。

教えたら学習できるからすごいという意見も更にあると思いますが
ChatGPT自身がデメリットで答えてくれたように
ネットで偏った意見が拡散されているとGPTも偏った答えになる
結局AIの有り様は人間次第であり
AIが人間の完全な代替にはなれないということでもあります。

ChatGPTの代替AIチャット BingAIチャット

よくわからんけど
とりあえずAIチャット試してみたいんじゃ~って人向けに
オススメするのがBingAIチャットです。

これはMicrosoftアカウントがあれば使えるので
新たにアカウントを作成する必要はありません。

場合によってはChatGPTよりも使えると言いますか
情報源がしっかりした話を聞きたければ
むしろBingAIチャットの方が向いているかもです。

先程、ChatGPTに徳島ラーメンの特徴を聞きましたよね?

今度はBingAIに同じことを聞いてみたいと思います。

徳島ラーメンbing

どうでしょう?
徳島のご当地ラーメンで白・茶・黄の3系統に分かれる
豚バラトッピングなど、これなら知らない人でも徳島ラーメンが伝わる説明ですね。
ChatGPTよりも正確と言わざるを得ません。

それはなぜなのか?
BingAIはインターネットを参照しているからです。

上記では参照元が徳島ラーメンのWikipedia、徳島ラーメンの歴史と特色のおっさんずくらぶ、観光サイト阿波ナビ
これらのサイトの情報を元にAIが回答してくれています。

情報源がわかりやすいですし、気になったら元のページにも飛べます。
(もちろんその情報源がいつも正しいとは限りませんが)

情報源が不確かで学習してないと適当に答えるChatGPTよりも
調べ物に向いているのではないでしょうか?

Microsoft EdgeならすぐBingAIチャットが利用できます。
Edge右上の閉じるボタンの下にBのマークが急に出てきて邪魔だと思ったことはありませんか?
bingマーク←このマークです。

実はこれがBingAIチャットの入り口です。

サイドバーbing

実はチャットサイトに飛ばなくても
このBマークからできるチャットでBingAIチャットが利用できます。

BingAIもChatGPTのように柔軟性があり
同じ質問でも同じ答えとは限りません。

上記のように同じ徳島ラーメンの特徴を聞いても
あわわを参考にしたりちょっと内容が変わっているのがわかるはずです。

追加の質問候補

そしてBingAIチャットは追加の質問候補を提示してくれます。
歴史について、トッピングについて、スープについてなど
深掘りできる質問を用意してくれるのです。
これなら情報をドンドン調べることができますね!

もちろん表示される選択肢以外に
聞きたいことを自由に打ち込んでも構いません。

BingAIもChatGPTのように会話するように色々と話ができます。

bingとの会話

このように会話だってできます。
手軽にAIチャットしてみたい方は
ChatGPTよりもBingAIチャットから始めるのが
MSアカウントだけで簡単に使えるのでよろしいかと思います。