めっちゃゴイスな Adobe Scan
今回紹介するのは、スマホアプリのAdobe Scanでございます。
Adobeは「アドビ」と読みます念のため。
もちろん“タダ”のOCRアプリでございます。
※なんと「タダ」は「普通」と「無料」のダブルミーニング(なんのこっちゃ)
OCRとは、
Optical Character Recognitionの略で、日本語では「光学文字認識」と言います。
ひと昔前は、パソコンの周辺機器の「スキャナ(またはプリンタ複合機)」に高価なOCRソフトの簡易版が付属していたりしました。
が、手書きの文字なんかは絶対無理だったし、活字でも「1」と「I」と「l」を間違ったり、漢字を間違ったり、とにかく読み取り内容の誤字を探して修正する方が早いのか、自分で最初から入力する方が早いのかっていうイメージしか持ってませんでした。
そんな「OCRなんてお遊びでしょ?」って感じで使ってみたら、逆にめっちゃゴイスでした。
どのくらいめっちゃゴイスなのかは後ほど。
なお、スキャンしたデータは「Adobe クラウドドキュメント」に保存されます。
そのため「Adobeアカウント」が必要になります。
Adobe クラウドドキュメントの無料プランは2GBまで保存できます。
本稿の内容は投稿当時のものです。
後にデザイン等の変更によりこの通りではなくなることがあります。
導入~スキャンする
まずは導入手順からご案内します。
今回は店頭展示のandroidタブレットで試しました。
※iPhone(iPad)版もありますが、店頭にありませんので詳しくご案内できません。
Playストア(Google Play)を開きまして、「アプリやゲームを検索する」欄に
「adobe scan」と入力します。
adobeと打った頃には提案候補に出てきてると思うので、そちらをタップしてもかまいません。
「Adobe Scan: OCR付 スキャナーアプリ」を「インストール」しましょう。
初めて起動すると、「Adobeアカウント」へのログインまたは新規登録を求められます。
なぜ必要になるかというと、スキャンしたデータは「Adobe クラウドドキュメント」に保存されるためです。
アプリ自体はオフラインでも使用できますが、スキャンしデータはクラウドに保存待ちになります。
クラウドに保存できていないデータは、おそらく一時ファイルとして保持されるため、そのまま使い続けると端末の動作が悪くなったり、スキャンしたデータが失われたりする可能性があるかもしれませんので、Wi-Fiにつないでアップロードさせた方がいいと思います。※あくまでも筆者の想像です。
既にAdobeアカウントをお持ちの場合はログインしましょう。
お持ちでない場合は、GoogleアカウントやAppleIDをそのまま流用することもできますので新規登録をします。
今回はandroidなので「 Google でログイン」を選びました。なお今回の端末ではGoogleアカウントのパスワードの入力は求められませんでした。わぉ簡単!
無事起動したら、「使ってみる」をタップし、
強制的に縦画面になりました。
続けて「カメラ」へのアクセスに「許可」をしましょう。
「ファイルとメディア」も表示されたら許可しましょう。
複数の選択肢がある場合でも、「許可」が含まれるものを選んでおけばオッケーです。
間違って許可しなかった場合、許可しなおす手順は非常に複雑ですので、Adobe Scanを使うつもりであれば必ず許可してください。
なお、許可しなおす手順はここではご案内いたしませんし、電話でのお問い合わせはご遠慮ください。というか会話だけでは解決は無理です。会話だけで解決できる方は、自己解決できるはずです。
※このスクリーンショットは別の(古い)機種で撮影したものです。
現行の機種とは表現が異なる場合があります。
さっそくカメラが起動して、文書などのスキャンを開始します。
すると、AI「Adobe Sensei」(アドビ先生)により、自動的に文書などが識別されます。(4つの点が表示される)
認識されるとバウンディングボックス(枠)が表示されます。
※お見苦しくて申し訳ありませんが、例の画像はプリントが反っています。
なるべく平にして綺麗に撮影できる努力はなさった方がいいと思います。
複数枚を1つのPDFにしたい場合は「スキャンを続行」をタップします。
スキャンを終えるには「確認して保存」をタップします。
確認画面が表示されるので、ファイル名を付けて、右上の「PDFを保存」をタップします。
※画面中の画像が歪んでいますが、今回撮影した用紙はだいたい反ってます…。
端末がネットに接続されているとAdobe クラウドドキュメントにアップロードされます。
次回からは、右下のカメラマークのタップでスキャンを開始できます。
なおピクチャマークをタップした場合は、端末内の画像を選択してPDFにすることができますが、今回は詳しくご案内はいたしません。
スキャンしたファイルをパソコンに取り込む方法
Adobe Scanはクラウドを利用しているサービスなので、今回はクラウドを利用してパソコンに取り込む方法をご案内します。
今回はandroidなので「Googleドライブ」を利用したいと思います。
なお「Adobe クラウドドキュメント」に直接アクセスしてもかまいません。
Adobe Scanの画面で、Googleドライブにコピーしたいファイルの「 その他」をタップします。
メニューが表示されるので「 Googleドライブにコピー」をタップします。
(星)マークがついている項目は有料プランです。
Googleドライブの保存先フォルダを選択するなどして「保存」をタップします。
<ここからパソコンの操作>
ブラウザでGoogleドライブを開くと、先ほど保存したファイルが表示されていますので、右クリックしてダウンロードしましょう。
※もちろん当前のことですが、スマホと同じGoogleアカウントでログインしましょう。
めっちゃゴイスなところ
スキャンしたファイルをAdobe Acrobat DC(旧称 Adobe Reader)で開いて触ってみると、
こんな歪んでいる画像にしか見えないのに、内容が検索できたんです。
しかも、こんな歪んでいるのに、範囲選択した部分をテキストデータとしてコピーできたんです。
こんなのが普通にできるなんて、めっちゃスゴくないですか!?
以上、Adobe Scanの紹介でした。