スマホのカメラをパソコンのカメラにする方法(USBを追記)
2020/4/22 USB接続の手順を追記しました。
新型コロナウイルスの影響で、テレワークなどの遠隔〇〇やビデオ通話の需要が高まってきています。
そして残念なことに、それらを行うための関連商品の流通が無くなってきています。
弊社でも販売しておりますが、いわゆるディスプレイ一体型パソコンではない、ディスプレイとパソコン本体が別々の機種(ビジネスモデルや自作パソコンに多い)の場合、普通はディスプレイにカメラが内蔵されていませんので、そのような方々から外付けWebカメラのお問い合わせが殺到してまして、先週ついにWebカメラの在庫が無くなりました。
なお、次回の入荷は未定となっております。
そんな折、やじうまミニレビュー(PC Watch – インプレスさん)で、スマホをWebカメラ代わりにする記事を発見。
早速試してみました。
iVCam
スマホやタブレットをWi-Fiを通じて、またはUSB接続でパソコンの外付けWebカメラとして利用できるアプリです。
無料で利用できる代わりに、接続終了時に広告が出ます。
ライセンスを購入すると広告が出なくなるほか、すべての機能が使えるようになるとのことですが、無料のままでもWebカメラとして利用するぶんには問題ないと思いました。
当たり前なんですけど、Wi-Fiで接続する場合はパソコンとスマホは同じネットワークに接続されている必要があります。
映像だけでなく音声も拾います(オプションで変更可能です)ので、最近売られている外付けWebカメラと同じように使うことができるようです。
パソコンの操作
- (英語サイト)にアクセスします。
- ダウンロードのリンクを探して、クリックします。
英語サイトですけど、べつに英語は読まなくてもいいのでダウンロードリンクを探しましょう。 - ダウンロードして実行(インストール)します。
投稿時のバージョンでは特に変わった操作はありませんでしたので、インストール手順は割愛します。
- 「iVCam」アプリを起動すると、スマホの接続待機状態になります。
スマホの操作
- スマホのQRコードリーダーアプリで、パソコンの「スマホの接続待機状態」画面にあるQRコードを読み取ります。
おすすめのQRコードリーダーアプリはこちら。 - iVCamのアプリストア画面が表示されると思います。インストールしてください。
お使いの端末のカメラがクソ過ぎてQRコードを読めない場合は、アプリストアで「iVCam」で検索してください。
そのくらいは・・・。
※アプリストアで当該アプリが表示されない場合、残念ながらその端末は非対応です。
当然ながら類似アプリを用いても使えません!
- アプリを起動すると、自動的にパソコンを探し始めます。
- パソコンとスマホが同じWi-Fiにつながっていれば勝手に接続されます。
パソコンの操作
- 接続されると、パソコン側のiVCamアプリの画面にも、スマホのカメラに映っているものが表示されます。
- この状態になれば、パソコンはスマホのことを外付けWebカメラとして認識していますので、あとはコミュニケーションアプリなどを起動すれば使えるようになっているはずです。
※アプリによっては使用するカメラを指定する必要があります。
今回はコミュニケーションアプリは試しておりませんが、Windows10の標準カメラアプリで利用できることは確認できました(次図)ので外付けWebカメラとして利用できるのは間違いなさそうです。
なお、利用中にWi-Fiの接続状況によっては途切れてしまうこともあると思います。
その場合「スマホの接続待機状態」に戻りますが、スマホ側の接続ボタン(いわゆる再生ボタン)をタップすれば再びつながります。つながらない場合は、何か問題が発生しています。
パソコンやスマホを再起動してみるのも手です。
接続できない場合、Wi-FiやUSBケーブルで接続できます的なメッセージが表示されますが、試しにUSBケーブルをつないでみても何も起こりませんでした。
ライセンス購入後に開放される機能なのでしょうか。 ヘルプページに実行手順がありました。
USB接続について
はじめに断っておきますが、以下はAndroid端末での設定手順になります。
iOS系端末は公式のヘルプページ(英語)をご覧ください。
USB接続でWebカメラとして利用するにあたり、「USBデバッグ」という機能を有効にする必要があります。
ここでピンとこない方は、ちょっと難しいかもしれません。
以下、例で使用したタブレット(Android 7)の場合です。
使用する端末に合わせて、読み替えていただく必要がある箇所があります。
※まだパソコンにつながないでください。
「 設定」画面の下の方にある「タブレット情報」(スマホでは「端末情報」)を開いて、「ビルド番号」の項目を数回連続でタップします。成功すれば「これでデベロッパーになりました!」などと表示され、「 設定」画面に「開発者向けオプション」という項目が加わります。
「開発者向けオプション」を開き、最上部のスイッチを「有効」にしましょう。そして画面をスクロールして「USBデバッグ」のスイッチを有効にします。
※動作不良に陥りますので、関係のない項目をむやみに変更しないでください。
端末をパソコンにUSBケーブルでつなぎます。
パソコンに接続するのが初回であれば、通常は自動的にパソコンにUSBドライバがインストールされます。
「USBデバッグを許可しますか?」という通知が表示されたら「OK」をタップします。次回からこの儀式を省略したい場合は、「このパソコンからのUSBデバッグを常に許可する」をチェックしてください。
意味が解らない方はチェックしない方がいいと思います。
パソコンとスマホ双方でiVCamアプリを実行します。
スマホ側に「〇〇上iVCamが見つかりました」と表示されたら、
その下の接続ボタン(いわゆる再生ボタン)をタップすればカメラがスタートするはずです。
もしうまくいかない場合、スマホ側のUSB接続の設定が正しくないこともあります。
その場合は、通知領域(スマホの画面上端から指で下になぞると出てくるやつ)の中に「USBでパソコンに接続」という項目があるので、それをタップします。
「充電のみ」になっている場合は、文字通り充電しかしません。
「メディアデバイス(MTP)」または「カメラ(PTP)」を選択してください。
また、つないだケーブルが充電専用のケーブルだった場合もダメだと思います。
その他のトラブルについてはこの記事では言及できません。
手順の記載された公式のヘルプページ(英語)もご覧ください。
ちなみにiOS系端末の場合は、「最新のiTunesをインストールしてUSBケーブルをつなぐだけ」と書かれています。
「もしだめなら、iTunesを立ち上げたままやってみて」とも。
ともあれ、次回からはパソコンとスマホでiVCamアプリをそれぞれ起動するだけで、また勝手に接続されますので、最初にアプリをダウンロードするところ以外はたいして難しくないと思います。
今回使用したのは、NECのAndroidタブレットTE508/HAWでした。
コミュニケーションアプリでなくとも利用できますので、Windows10のカメラアプリを使ってリモート撮影も行えます。
また、通常の外付けWebカメラのようにケーブル接続の必要がないのも魅力かもしれませんね。
以上、スマホのカメラをパソコンのカメラにする方法でした。