最近のインクジェットプリンターは、寿命が短い?

こんにちは、バイパス店の藤井です。10月に入ってから急に寒くなってきましたね。この時期は、一日の寒暖差が大きいので、体調管理には十分ご注意ください。

さて、そろそろ年賀状関連の書籍も、店頭へ並び始める季節になってきました。久しぶりに印刷をしようすると「プリンターが動かない」「印字がかすれる」などのご相談も少しずつ増えてきています。

最近、修理の相談で持ち込まれるプリンターを見ていると、ご購入から3~4年で故障する機種が多いように感じます。

大抵の場合、修理費が高額になる為、修理より買い替えをお勧めすることになるのですが、最近のプリンターは「以前より壊れやすくなっている」と感じることがよくあります。

個人向けのインクジェットプリンターの寿命は、「1万枚」がひとつの目安と言われています。もちろん、それ以上使える場合もありますが、そこまで印刷しなくても、3~4年程度で壊れることもあります。

故障の原因は、色々考えられますが、個人的な見解として「軽く、コンパクトに作りすぎている」ことの影響が、大きいのではないかと思います。

じつは、インクジェットプリンターの印刷技術は、行き着くところまで行っており、この10年ぐらい、モデルチェンジしても印刷品質や速度に関して、ほとんど進歩がありません。モデルチェンジによる違いですが、筐体のコンパクト化やインクの変更、スマホ等への対応が主な変更点となります。

一例ですが、2012年モデルと2019年の後継モデルを比較してみた場合、同じA4サイズの複合機でも大幅に軽量化されています。

2012年発売
PIXUS MG8130 10.7kg

2019年発売
PIXUS TS8330 6.6kg(△4.1kg

8年前のモデルとの比較ですが、△4.1kgとじつに40%近い軽量化がされています。筐体が小さくなり、プラスチック部品が多く使われることで、これだけの軽量化を実現しているのですが、やはりプラスチック部品では、経年劣化による強度面の問題も出てきます。

そんなわけで、最近のプリンターは、軽く、コンパクトになった分、寿命の面では、不利になっています。3~4年経過したプリンターは、故障する可能性が高くなりますので、予備のインクをあまり買い置きされないことをお勧めします。