メールで大容量ファイルを転送したい with Dropbox
データ転送サービスにおいて、その筋で有名な「宅ファイル便」は現在サービスが停止しています。
当ブログでも以前、Send Anywhereというサービスを利用して大容量のデータを送信する方法を紹介しましたが、登録せずに無料で利用する場合、送信側も受信側も同時に居なければならなくなっています。
これでは使い勝手があまりよくありません。
そこで、新たな手段として2019年11月5日に正式に提供が開始された、Dropboxの新機能「Dropbox Transfer」を紹介します。
Dropbox Transfer
Dropboxの利用にはユーザー登録が必要ですが、世の中に最初に登場してから10年以上も続く老舗中の老舗ということもあり、日本でも利用している方が多いと思います。
2008年9月に正式サービス開始、2011年4月に日本語に正式対応した。 – Wikipediaより
Dropboxではこれまでにもフォルダ共有という機能で、他のユーザーとデータを共有することが可能でした。
しかしDropbox Transferを利用する場合、受信側はDropboxのユーザー登録の必要ナシということですので、相手がDropbox利用者である必要はなく、より手軽であると言えます。
ユーザー登録などをいちいち説明する必要がないのです。
送信側はユーザー登録が必要ですが、無料のプランでも利用可能で、無料プランでも、1転送あたり100MBまで転送できるといいます。
しかも転送リンクの有効期限は最大7日間となりますから、1週間の猶予があります。
送信するその時に、相手にパソコンの前に居てもらう必要がないのです。
有料プランの場合、
契約グレードにより最大100GBまで対応し、
有効期限も最大90日に設定できます。
送信側の操作
※送信側はDropboxのユーザー登録が済んでおり利用可能な状態を前提とします。
- ブラウザでDropbox.comにアクセスしログインします。
- 左の「Transfer」をクリックします。
- 「転送を作成」をクリックします。
- 「こちらにファイルやフォルダをドロップしてください」の白枠めがけて、目的のファイルをドラッグアンドドロップします。
- 転送リストに登録されます。それでよければ、「次へ」をクリックします。
有効期限の表示の左にある 歯車をクリックすると、有効期限やパスワードをかける設定画面が現れます。
無料プランでは、有効期限が、「3日」か「7日」が選択できるようです。
※「PRO」と書かれている項目は、有料プランの契約が必要です。
「完了」で設定画面を閉じます。 - ファイルがDropboxにアップロードされている間、待ちます。
- アップロードが完了すると、転送の準備が完了した旨の画面になるので「転送パッケージを送信」をクリックします。
- 宛先のメールアドレスとメッセージを入力します。
- 「送信」をクリックしたら、相手にダウンロードリンクが記載されたメールが送信されます。
- 「すべての転送履歴を表示」をクリックするなどして、Transferの最初の画面に戻ると、リストに先ほどの転送パッケージが追加されています。
受信側の操作
注意しなければならないのは、ファイル送信側の方ではなく、Dropboxからメールが届きます。
- 届いたメールを開きます。
- メッセージ内の「View transfer」をクリックします。
- ブラウザが開くので「ダウンロード」をクリックします。
あとは一般的なブラウザの操作です。
例では「保存」をクリックします。
- ダウンロードできました。
ここまでの流れがすべて完了した時点で、データが転送できたといえる状態となります。
送信側の操作(おまけ)
送信側は、Transferの画面で「転送パッケージ」のアクセス数やダウンロード数が確認できます。
「転送パッケージ」をクリックすると、オプションの項目が表示されます。「PRO」と書かれている項目は、有料プランの契約が必要です。
つまりほとんどの項目は有料ということですね。
「削除」をクリックすると、転送パッケージをただちに削除することができます。
転送パッケージのサイズの上限
- Basic(無料):100 MB
- Plus: 2 GB
- Professional: 100 GB
- Business Standard: 2 GB
- Business Advanced、Enterprise、Education: 100 GB
長い有効期限やパスワードの設定など「PRO」と記載のあるオプション項目は、Professional、Business Advanced、Enterprise、Education いずれかのプランの契約が必要です。
なお、Enterprise、Educationについては一般向けのプランではないようです。
有料プランの一覧 – Dropbox.com
※投稿当時の内容になります。