難易度の高いことを要求してくる迷惑メール

メール
昔からある迷惑メールに、「あなたがパソコンでお楽しみの様子を
カメラをハックして録画しました。公開されたくなければ
ビットコインを送金してください」というのがあります。

・どんな文面が画像で見てみたい方はこちら(以下画像をクリックで別タブ開きます)
迷惑メール

昔に比べると翻訳サイトなり何なりが進歩してるので
だいぶマシな日本語になっている気もしますが
それでも機械翻訳されてる文章なので違和感はマシマシです。
書かれている内容も昔とさほど変わっていません。
このあたりはフィッシングを狙う中華圏の迷惑メールの方が
日本語の熟れ方は上手いです。

(恐らく)多くの方にとってハードルの高い送金方法

迷惑メールでは、取引として金銭を要求してきますが
電話番号もなく、どこかのHPへのリンクもありません。
・取引を持ち掛ける文面は以下の画像をクリックすれば別タブで開きます。
取引をしましょう
あるのはビットコインウォレットのアドレス文字列のみです。

ビットコインの購入、送金方法が分からない場合は、どのサーチエンジンで検索しても方法は知ることができます。

送金のやり方は調べてくださいと自主性に任せてる放任主義です。

それなのに他の人には相談するなとも迷惑メールは言います。
つまり二日以内に自分で調べて送金しろと無理難題を言うわけです。

相手にも連絡は取れない、誰にも相談できない
本当に引っ掛ける気はあるのだろうか?
まだコンビニでプリペイドカード買って
その番号を教えて下さいの方が行動を促しやすいのでは
これじゃ既に仮想通貨のやり取りを行っている人間しか対象じゃない。
でもそんな人はこんな低レベルな迷惑メールに引っかかるのだろうか???

仮想通貨の取引所はいくつかありますし
ビットコインが話題になってTVCMも流れているので
認知度はあると思いますが、実際に口座を開設して
やり取りを行っている人は世間一般にどれくらいいるのでしょう。

開設も取引所によっては、本人確認をオンラインで完結できて
最短即日から取引可能なところもありますが
郵送物を受け取って本人確認とする開設方法ならば
迷惑メールが期限とする2日以内に送金するのは難しいでしょう

誰にも相談せず、自ら調べて開設から購入、送金まで2日以内にできる人なら
迷惑メールに引っかかる確率は低くなると思います。
少なくとも日本ではカモにしたい層とはマッチしない方法。
海外ではどんな人でもできるくらい浸透しているのだろうか?

この迷惑メールで被害にあう方は恐らくいないと思いますが
こんなメールが届いたら不安になる方もいるでしょう
結論から言えば2日過ぎても何も起こらないので無視してもらって構いません。
相手は個人を狙い撃ちしてきているのではなく
無差別に同じ文面のメールをばら撒いているだけなので
誰がメールを読んでいるのか把握すらしていないでしょう。

迷惑メールは基本的には拒否することができません。
出された手紙はポストに届くのは仕様です。

あとは受け取った後に面倒ですが処分するしかありません。
迷惑な手紙を受け取りたくないからと
引っ越し(メールアドレス変更)しても
また新しい住所が知れ渡ったら
そこに迷惑メールが届くようになるだけです。

毎日迷惑メールだけで100通200通来て
受信の妨げになっているならともかく
少数の迷惑メールなら、ある程度は仕方がない事かもしれません。

騙される人がいるとしたら
Apple、Google、Amazon、楽天など
問題が発生したのでログインして確認してください
といったフィッシングメールの方が
日常的に使ってる人ほど引っかかる可能性があります。

対策としては自動で防御できるシステムを望むよりも
そうした迷惑メールがある事実を知る方が良いと思います。

知っていることならば、知らない事より対処しやすいはずです。
これは迷惑メールだと知っていれば
惑わされず焦ることもありません。

元総務相所管の日本データ通信協会が
迷惑メール相談センターのサイトを運営しています。
世の中にどんな迷惑メールがあるのか
新着情報や相談事例など
注意喚起として実際に届いた文面なども載せているので
見てみると面白いと思います。

迷惑メール相談センター(外部サイトに飛びます)