Windows11正式発表、UPGができるのは…
追記>記事の最後に、MicrosoftによるサポートCPUの一覧のリンクを記載しました。
追記)チェックアプリは現在公開されていません。秋口に再開するとのこと。
日本時間で本日未明にMicrosoftがWindows11を正式に発表しましたことは、各種メディアがこぞって報道している通りです。
朗報として、Windows10から無償でアップグレードできることも報じられています。
がしかし、古いパソコンが実際にアップグレードできるかどうかは、あまり期待できないようです。
公式サイトでアップグレード可能かどうかチェックするアプリが配信されています。
追記)チェックアプリは現在公開されていません。秋口に再開するとのこと。
早速、筆者がこのブログを書いているパソコンでやってみました。
現時点では、だいぶ下までスクロールしたところに「リリースに向けて」という項目があり、「アプリをダウンロード >」から入手できます。ダウンロードして、インストールして、アプリを起動すると、
PCの正常性の概要
が表示されます。
前から思っていましたが、正常性っていう表現がなんか嫌です。
バックアップと同期という項目は、意味がわからない人は一切触れないようにしてください。
毎度ながら、このように表示されていると、意味も解らず触ってしまい、思いがけない事態に陥ってしまっている方が一定数居ます。
「今すぐチェック」をクリックすると、アップグレードできるかどうか判定されます。
残念ながら、このパソコンはWindows11にはアップグレードできないようです。
この画面では「8年経過」と書かれています。
おそらくCPUを見てるのではないかと思われます。
このパソコンのCPUはi5-4430で、第4世代のCore i5です。
2013年の第2四半期にリリースされたCPUですので、ちょうど8年経過しています。
使い始めた日時が記録されているのでしょうか。(後述)
事前のリーク情報では、第3世代までのインテルCPUが足切りではないかと言われていましたが、どうやら第4世代のCoreでもダメなようです。
IT系ニュースにも書かれていますが、ここ5年ぐらい前までのパソコンが一つの目安となりそうです。
TPMというセキュリティ機能のバージョン2.0に準拠した機能が内蔵されている必要があるとのこと。
ちなみに、チェックアプリでNGだったとしても、
TPMが、メイン基板(マザーボード)の設定(BIOSまたはUEFIのこと)で無効になっている場合は、有効にすればOKだそうです。
Intel CPUの場合Intel Platform Trust Technology (Intel PTT)
AMD CPUの場合fTPM (Firmware TPM)
このパソコンではBIOSに、TPMという項目がDisableであったので、Enebleにしてからもう一度チェックアプリをやってみましたが、やっぱりダメでした。
項目名が、明らかにIntel Platform Trust Technology (Intel PTT)ではなかったので、メイン基板が対応していないんでしょうね。
少なくとも、国内メーカーで、純粋にWindows7が最初から入っていた家庭用モデルは全滅ということですね。
「純粋に」とは、Windows8が出る前のという意味で使いました。
ちなみにWindows8以降の世代でも、家庭用モデルならダメな場合が多いと思われます。
話は変わりますが、
このチェックアプリで、他にも面白いと思ったのは、Windows Updateの項目です。このパソコンでは、Windows10 Home バージョン21H1が導入済みですが、チェックアプリではバージョン2009と書かれています。バージョン2009はおそらく20H2のことを指しているのではないかと考えられますが、バージョン21H1は内部的にはバージョン2009と変わらないということなのでしょうか。
ということで、
現在弊社が販売している中古パソコンのほとんどは、第2世代~第4世代のインテルCPU(またはそれ以前のCPU)搭載のため、Windows11にはならないということになります。
ちょうどその頃のパソコンが壊れて買い替えになっているので…。
最近買い替えられた方は、ご安心ください!
Celeron 4205Uの機種でも OK 出ました。
2019年の第1四半期にリリースされたCPUです。
このCPUは、NECならNS150/NA(2019年夏モデル)から搭載されています。
ちなみに、店頭に陳列されている比較的新しい中古パソコンのCeleron 3215Uの機種は NG でした。
2015年の第2四半期にリリースされたCPUです。
追記
もはや、いちいち実機で調べるまでもありませんでした。
Microsoft自身が、サポートされるCPUを既に発表していました。
これを見ると、
インテルの場合、第8世代のCoreか同世代のCPU以降が必要だと思います。
そのまま鵜呑みにすると、少なくとも2018年以降発売のパソコンってことになってしまいます…。
ちなみに、店頭に展示しているHPの比較的新しいパソコンのCore i3-7020Uの機種は NG でした。
2018年の第2四半期にリリースされたCPUですが、たしかに上記のリストには載っていません。この画面では「1年経過」と書かれています。
このことからCPUを見てるのではなく、何か別の日時の記録を見ているのでしょう。
富士通のパソコンでは、使用開始日とか出てきますが、ああいうのがあるのでしょうか。
このHPのパソコンのCPUはi3-7020Uで、第7世代のCore i3ですが、2019年以降に製造されたモデルです。
これらを踏まえると、Windows11へのアップグレードはかなり厳しいものになるかもしれません。
ちなみに、アップグレード対象ではなかったとしても、すぐにWindows10のサポートが終わるわけではありません。
今はWindows11の話題が過熱しすぎて、ほとんど見受けられませんが、Windows10 バージョン21H2も用意されそうな雰囲気ですし、少なくとも2015年のWindows10のリリース時に公表されていた通り、2025年まではサポートされる見込みです。
Windows10で最後です!とか言っておきながら、2025年という区切りは初めから設けられていました。