スマホで動画が見れなくなった

はじめに、本稿はandroidのスマホやタブレットにおける、DRM(Digital Rights Management)に関する話題です。

お手持ちの端末で、DRMが非対応だと判明しても、ハードウェアに依存するため改善することはできません。

新しく端末をお求めになる際に、あらかじめ調べて回避するしかありません。

なお、お求めの際には対応していても、その後対応しなくなります。
対応しなくなるまでの期間は正確にいつとはわかりませんが、採用部品やメーカーの姿勢などにより差がある可能性はあると思います。

amazon Fireデバイスにも関係ありますが、iPhoneやiPadは関係ありません
iPhoneやiPadは、現行の端末であれば基本的に問題がないとのことです。動画配信のイラスト

動画配信サブスク(Netflixやdアニメストア、HuluやAmazon Prime Videoなど)を利用するにあたり、回線に問題はないのになんだか画質が悪いだとか、そもそもエラーが出て再生できないなどのトラブルのうち、DRMが関係する場合があります。

通常、android端末の場合、GoogleのWidevine CDM(Content Decryption Module)というDRMが搭載されています。
iPhoneやiPadには、これとは別のDRMが搭載されています。

Widevine CDMにはセキュリティレベルというのが設定されていて、L1からL3までの三段階が設けられています。
スマホやタブレットは通常はL1かL3のどちらからしいです。

で、動画配信サブスクは、業者にもよりますがL1に対応していないと高画質再生ができないか、そもそも再生させてもらえないというわけです。
※L1に対応していても高画質再生をさせてもらえない機種もあるようです。

正常に再生できている場合には確認する必要がありませんし、できないからといって確認したところでどうしようもありませんが、お使いの端末のWidevine CDM セキュリティレベルは次の無料アプリで確認できます。

アプリの画面で「Widevine CDM」という項目の「Security Level」の項に記載されています。

ここにL1と書かれていれば、とりあえずオッケーということになります。
※L1に対応していても高画質再生をさせてもらえない機種もあるようです。
例)DRMinfo_Widevine_CDM_Security_Level_L3 DRMinfo_Widevine_CDM_Security_Level_L1

Netflixヘルプセンター記事「How to use Netflix on your Android phone or tablet(英語)」の「Netflix in HD」の項目である程度判断できる場合があります。
「Compatible chipsets」の項に記載されているチップセット搭載機種であれば対応している可能性が高まります。

しかし残念なことに、もともとL1に対応している端末であっても年月とともに端末のセキュリティは低下していくため、端末が古くなればWidevine CDMのSecurity LevelもいずれはL1からL3に格下げされてしまうとのことです。
端末のセキュリティアップデートが全然配信されないメーカーの機種などは早くXデーを迎えてしまうものと考えられます。


新しく端末を購入する時は、まだ手元にありませんから自分で確認しようがありません。

多く出回っている端末であれば、ネットで「端末名 Widevine」や「端末名 サービス名(Netflix等)」などで検索すると、調べた誰かが情報を公開している場合がありますので参考にしましょう。
いわゆる中華タブレットはほぼ全滅と言われています。
なんと我らがNECでさえも…。orz
こうなると弊社では取り扱いがありませんが、iPad一択としか…。