Yahoo!スコア10月からデフォルト設定がオフに

BIGDATA
6月中旬から開始しているサービスYahoo!スコアが
10月からデフォルト設定でオフになるようです。

Yahoo!スコアとはなんぞやという方にこちらの引用文をどうぞ
知らないから自分は関係ないと思う方もいるかもしれませんが
Yahoo!JAPANのIDを持っている方には全員関係があります。

Yahoo!スコアとは、Yahoo! JAPAN IDにひもづくビッグデータを基に機械的に推定・算出したスコアです。

現在、Yahoo!スコアは次の4種類のカテゴリーに属するスコアとそれらを集約した総合スコアで構成しています。

カテゴリーの種類やその構成内容については、品質向上や最適化のために追加や廃止を含む変更がなされる場合があります。

■カテゴリーと利用データ

カテゴリー 利用データ
本人確認 Yahoo! JAPAN IDにひもづく住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどの情報の登録率、登録された電話番号およびメールアドレスの有効性、Yahoo! JAPANが提供するサービスにおける住所確認や本人確認の有無等
信用行動 ヤフオク!における取引実績や評価、ショッピングでのレビュー回数、知恵袋での活躍度、Yahoo! JAPANへの支払い滞納の有無および回数、利用規約・ガイドライン違反の有無および回数、宿泊・飲食店等の予約キャンセル率、キャンセル連絡有無などの行動実績等
消費行動 Yahoo! JAPANが提供するEコマースサービス、Yahoo!ウォレット、Yahoo! JAPANカードなどの利用金額等
Yahoo! JAPANサービス利用 Yahoo! JAPANが提供するサービスの利用頻度などの実績等

ヤフオクでの取引実績、ショッピング関係
飲食宿泊の予約キャンセル率、キャンセル連絡の有無
Yahooカードなどの利用金額などなど
様々な要素から集約した総合スコアがYahoo!スコアとのこと

ちなみに現時点でユーザー自身がスコアを確認する手段はありません。
自分のスコアがどうなってるのかわからないのです。
Yahoo!は今後確認できるように検討している段階です。
一応開示手続きをすれば開示してくれるそうですが
免許証のコピーなど本人確認の郵送が必要で時間が掛かるようです。

現段階では自らの意思でスコアをオフにしない限り、自分の利用データはよくわからないスコア化をされてます。

Yahoo!スコアをオフにする方法

Yahoo!スコアは10月からデフォルトでオフになるようですが
それまで待てない、今すぐオフにしたい!という方もいるかもしれません。

オフにする流れをご紹介します。

Yahooスコア1

・Yahooトップページの右側の方に天気が表示されていると思います。
その枠内のPayPay残高確認の上にある登録情報をクリックしてください。

Yahooスコア2

・画面上部にある「プライバシー・メール配信」をクリックしてください。

Yahooスコア3

・切り替わった画面の右側真ん中あたりに「Yahoo!スコアの作成・利用」の項目があります。
文章の最後にある「設定する」をクリックしてください。

Yahooスコア4

・Yahoo!スコアの作成・利用の右側に青くなった箇所があります。
青色がオンになっている状態を表します。
そこをクリックすればYahoo!スコアをオフにする事ができます。

なぜ10月からデフォルトでオフになるのか

Yahoo!はユーザーの意見や社会情勢を踏まえたと発表しています。

社会情勢とは恐らくリクナビの内定辞退率の予測データを販売していた事でしょうか?

Yahoo!スコアも外部企業に提供するサービスがありますから
リクナビが騒がれたことで、自分の知らない所でデータを扱われたと騒ぐ人が出ないように
デフォルトでオフへの変更に踏み切ったのかもしれません。

現時点では自らの意思でオフにした人以外は
全員スコアの作成と利用がオンになっているはずです。

ビッグデータは売れます。
この情報化社会においてデータはどこも欲しい情報です。

しかし、利用者としては意図しないまま勝手に扱われるのは良い気がしません。
これは今に始まったことでもないのです。

2013年にはSuicaがビッグデータの販売を開始したところ
わずか一ヶ月で販売中止を宣言する事になりました。

ビッグデータには明確な個人情報は含まれませんが
個人情報ではないから提供者の許可は必要ないという考えでは
利用者からの反発を買うでしょう。

データを元に新たなサービスが作り出されることは望ましい未来です。
ビッグデータを活用していくことで情報化社会は発展していきます。

しかしそれにはデータ提供者の理解が必要となります。
十分な説明、周知を行い、利用者に対する配慮が必要となるでしょう。

Suicaに関しては、有識者会議のレポートにもありましたが
Suicaデータを利用することで
ある駅で遠回りの経路で乗り換えた利用者が15%もいたことがわかり
最短ルートで効率的に乗り換えてもらいやすくする為に目立つ案内板を設置したようです。
これなら利用者にきちんと説明すれば理解が得られると思います。
利便性に直結する形でデータが有効活用されるのは正しい使い方だと思います。

ただ、リクナビがこれだけ問題になったのは
同意なしで内定辞退率の予測販売という完全に個人的なもので
学生に説明した所で納得してもらえるものではないからではないでしょうか。
このデータは1社あたり400~500万で取引されていたと報じられています。
高値で自分たちのデータが企業間でやり取りされていたと知って喜ぶ学生はいないでしょう。

ビッグデータはこれからも盛んに活用されるビジネスだと思いますが
データの提供元である利用者への配慮を忘れないで欲しいですね。