環境依存文字にご注意ください!

先日、長いファイル名にご注意ください!を投稿しましたが、あわせて注意しなければならない事項があります。

それが環境依存文字といいまして(機種依存文字ともいいます)、ファイル名の長さだけでなく、ファイル名に使わない方が良い文字とされています。

あくまで使わない方が良いだけで、使えないわけではないところが、忘れたころに落とし穴になりますので、やはり使わなくてもいいのなら使わない方が良いということであります。

その前に、そもそもファイル名には使えない文字もあります。
ファイル名には次の文字は使えません

これらの文字は、Windowsを含む大抵のシステムにおいて、それぞれ固有の特殊な意味を持っているため使うことができません。
ディレクトリや検索の条件指定などに使われる記号だからだと思います。
ただしこの件については、ファイル名に入力しても確定できませんのでご安心ください。

環境依存文字(機種依存文字)

Windows の IME(日本語変換ソフト)では環境依存文字と表現されていますので、本記事では環境依存文字という名称で取り扱いますが、用語辞典等では機種依存文字という名称で取り上げられております。

環境依存文字の例

環境依存文字(機種依存文字)とは、読んで字の如く「環境(機種)に依存する文字」すなわちその文字は特定の環境(機種)でしか正しく表示されないということです。

なぜ問題となるのか

特定の環境でしか正しく表示されないからです。そのまんまですね。

目の前のパソコンだけで完結する場合は、特に問題にならない事が多いです。
※取り扱うソフトによっては問題になる事があります。
すべてのソフトメーカーが、いちいち日本のパソコンのために忖度して設計しているとは限りませんからね。

問題は、他の端末(パソコンやケータイ端末など)とやりとりをする場合です。

該当箇所(環境依存文字)が文字化け、または何も表示されないことになります。
例えば遠い昔、ケータイ電話で絵文字メールをパソコンに送ったら、絵文字だけでメッセージを書かれてたら、受信した相手は絵文字が全部〓になってて、「えっ何???」ってなってたアレですね。

ちなみに全文が文字化けの場合は、文字コード体系が異なることが問題である可能性が高いです。

もしかしたら特定の人に添付ファイルが届かないとかいうのもこれが原因かもしれません。
メールサーバーが環境依存文字を解釈できなかったとか?

ジョイメイトでも、データの整理が上手なご年配の方などのパソコンを拝見すると、ファイル名に番号を付けるときに高い確率で ① のような 丸囲み文字を使いがちです。
丸囲み文字は、先ほどの画像にもありますように、環境依存文字であります。

データのバックアップ作業時などに、パスがものすごく長いわけではないのに、引っかかる場合はこちらの問題であることが多いです。
特に、自分でファイル名を付けていないデータで引っかかる可能性があります。
韓流好きな方のインターネットのお気に入りとか、音楽ソフトの自動タイトル機能で取り込んだ曲のファイル名に使われていることが多い。

ソフトによっては、使用できない文字が含まれている旨のエラーメッセージを出してくれますが、単に できません という旨のエラーしか出されなかった場合、気が付けない可能性が高まります。

というわけで、少なくともファイル名にはなるべく環境依存文字は使わないように心がけましょう。


機種依存文字 – IT用語辞典 e-Words


余談ですが、Wordなどで文章を書くときのフォントに「Wingdings」のような絵文字フォントを使う場合も、他の端末で閲覧する場合には正しく表示されない恐れがありますのでご注意ください。
そのフォントがインストールされていない場合、単にアルファベットが表示されていたりします。
これも一種の環境依存文字ですね。

ちなみに、Windows 10の場合「タッチキーボード」機能を利用することで、いわゆるケータイ絵文字のような絵文字が使えます。
Windows 10のバージョンアップと共に、収録絵文字も拡充されており、タッチパネル非搭載の機種でも使えます。
※以前のWindowsにもあった、スクリーンキーボードとはまた別の機能です。
それはまた別の機会に。