Windows 10 バージョン 1903 サポート終了間近

Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)のサポートは、2020年12月8日をもって打ち切られ、以後は重要なセキュリティ更新プログラムを含むすべてのパッチが提供されなくなることになっています。

Microsoftによると、そのままバージョン 1903を使い続けることは不可能ではないが、サイバー攻撃のリスクにさらすことにつながるためお勧めできないとしており、November 2019 Update(バージョン 1909)へのアップグレードを開始すると発表しました。

追記:2020/11/13
どうやら1903の場合は、インターネットが有効な場合、自動的に1909への更新が実行されることがあるようです。これが実行されると、バックグラウンド(表面には何も表示されない状態)でCPU、メモリ、ストレージへのアクセスが非常に高い頻度で発生するため、パソコンが遅く感じられます。
特にハードディスクのモデルの場合、パソコンが壊れたのかと思うくらい動作が著しく遅く感じられます。
Ctrl+Shift+Escタスクマネージャーで確認できます。
少なくとも2020/11/13の午前中に持ち込まれた1903のパソコンのほとんどで、この症状が見受けられました。
そしてそれよりも前のバージョン(例1809)の機種で20H2への自動アップデートが開始されたようすが見受けられるものもありました。
始まってしまった以上は、何時間かかろうと終わるまで受け入れるしかありません。
これに見舞われた場合は、間違っても強制的に電源を切ったりしないでください。

Windows 10 バージョン 20H2

このほか、昨日からの月次Windows Updateの後から、筆者の身の回りの端末でもMay 2020 Update(バージョン2004)をスキップするかたちで、ついにOctober 2020 Update(バージョン 20H2)がオプションの更新に表示されるようになりました。
これまで、バージョン 2004、20H2のどちらもオプションの更新に評されていなかったため、アップデート対象外なのかと逆に不安になるほどでしたが…。バージョン20H2これらのパソコンはバージョン 1909です。

Windows 10 バージョン 1809

また、2020年5月12日でサポート終了の予定だったWindows 10 October 2018 Update(バージョン 1809)は、コロナ禍における特別措置として2020年11月10日までに延長されており、すなわち今回のWindows Updateをもってサポート終了となります。

先日、操作の指導を受けにお越しになったお客様のパソコンは、ご自身でそれを実行したのかどうかは不明ですが、お帰りになる際に「更新してシャットダウン、および更新して再起動」が表示されていて、その後およそ3時間ほどパソコンが店頭に滞在することになりました。
HDDのパソコンだったため3時間もかかりましたが、SSDのパソコンであれば1時間程度で完了すると思われます。
その結果バージョン 20H2になっておりましたので、サポートの終了した古いバージョンをお使いの場合、自動的に適用される可能性があります。

最新バージョンへのアップデートを促す一方、バージョン 20H2には未解決の不具合も含まれるため、アップデートには慎重にならざるを得ないところがあります。