ゲームをするならモニターにも拘ろう!

プレイする子供

パソコンで本格的にゲームを楽しむにはゲーミングPCが必要です。
プレイするゲームにもよりますが、低スペックPCでもサクサク動くような軽いゲームもあれば
低画質でないと遊べないとか、カクカクすぎて満足に遊べないという事もあります。
あえてパソコンで遊ぶようなゲームは性能を求められるゲームが多いです。

そのためゲーム用のパソコンを買おうと来店される方は
ハイエンドPCが必要だと理解している人が多いです。

では、そこからゲーミングモニターも必要だと考える人はどれだけいるでしょうか?
既にゲーマーの方々にとっては何を今更と思われるかもしれません。
しかしこれから始めようと思うユーザーにとっては
案外見落としがちな要素となります。

リフレッシュレートとは?

ゲーミングモニターと普通のモニタの違いは
まずリフレッシュレートにあると言えます。

一般的なモニターが60hzに対し
ゲーミングモニターは144hz以上ある事が多いです。

とはいえ○○hzと言われても何の事かわからないと思います。
そこで想像して欲しいのがパラパラ漫画です。

60hzであれば1秒間に60枚のパラパラ漫画と考えてください。
対する144hzは1秒間に144枚のパラパラ漫画です。
枚数が多ければ多いほど滑らかな動きになります。

こちらの動画を持てもらえば60枚のパラパラ漫画と
144枚のパラパラ漫画の差がわかると思います。

60hzの方がパラパラ枚数が少ない分カクカクと動いているのがわかりますね。
対する144hzは枚数が多いのでスロー再生でも滑らかに動いています。

リフレッシュレートが高ければ高いほど遅延が少なくなります。
60hzのモニターは約0.017秒に一回の更新頻度に対し
144hzモニターだと約0.007秒に一回の頻度で画面が更新されます。

コンマ数秒の差で勝敗が決まってしまようなゲームにおいて
相手より先の映像が見えるというのは有利となり
遅延があるモニターを使っていればそれだけ不利になります。

応答速度とは?

応答速度は画面の色が切り替わる速さです。
この色の切り替わりが遅いと目まぐるしく動く映像に対して
色の変化が追いつかず残像が発生します。

残像がどんな感じかわからない場合は以下の動画を御覧ください。

動画の5秒あたりから注目です。
動きの速さにモニターがついていけないと
残像が発生しているのがよくわかると思います。

動きの激しいゲームをプレイしていて目が追いついてないと感じたら
実際はモニターがゲームに追いついていないだけだった
という事も十分に起こりえます。

重視すべきはGTG

一般的なモニターで用いられる応答速度は白から黒への切り替わりの時間です。
しかし、実際の映像は黒白空間の切り替えより
圧倒的に色の多い中間階調から中間階調への切り替えがメインになるはずです。
中間階調から中間階調の応答速度はGrayToGrayと呼ばれ
スペックシート上ではGTGと表記されます。

仮に応答速度が速いモニターを買ったとしても、GTGが遅ければ意味がありません。

白から黒とグレーからグレーの切り替えの速度の違いは
よく音声のボリュームダイヤルに例えられます。
音量0から100にしたい時は、思いっきりダイヤルを限界まで回せばいいだけですが
音量24から68にしたい場合は60を超えたあたりから
微調整の為にダイヤルを回す速度が遅くなっているはずです。

色も同じく白から黒へ極端に振り切るのは早いですが
色から色への切り替えは瞬時にできません。
GTGはこの切り替わりの応答速度を表します。

このため真に重視するべき応答速度はGTGとなります。
ゲーマーであればGTGの応答速度が速いモニターを選ぶべきです。
ゲーミングモニターであればメーカー側もスペックにGTGを記してくれているはずです。

画面の大きさはどれがいいの?

普通に使用するTVやモニターであれば大きければ大きい方が良いと考える人もいますが
ゲーミングモニターに限っては大きいから良い物とは限りません。
プロゲーマーが使用しているモニターサイズも24インチ前後が一番多いようです。

その理由としては画面が大きくなりすぎると視点移動距離が増えてしまい
端から端まで把握するのに時間がかかるようになるからです。

大きい画面で臨場感を味わいたいゲームならともかく
コンマ1秒を争うようなゲームでは
画面を把握しやすい視点移動が少ないサイズの方が良いでしょう。

ゲーミングPCやモニター以外にもあるゲーミング周辺機器

せっかくPCやモニターをゲーム用に揃えたのならば
周辺機器もゲーム用に拘ってみてはどうでしょうか。

ゲーミングマウス
まずはゲーミングマウスです。
マウスなんて何でも良いなんて思っていませんか

ゲーミングマウスはボタンの数が多い機種があります。
MMORPG用などではサイドボタンが12個あるマウスも存在します。
またボタンが2つしかない場合でも押しやすいように
大きめのボタンが採用されていたりします。

マウスの設定ができるソフトが用意されている物であれば
ボタンにキーボードのキーを割り振る事ができたり
自分が使いやすいように細かく設定変更できる機能があったりもします。

そしてマウスにオンボードメモリが搭載されている機種であれば
オンボードメモリに設定を覚え込ませることができます。
他のPCやCS機で使いたい場合に改めて設定し直す必要がなくなるので
ゲーミングマウスを買う場合は、オンボードメモリの有無も考えてみるといいかもしれません。

コントローラーはゲーミングと言わずとも、最初からゲーム目的で買うと思います。
これも実際にゲームで使ってみないとわからないと思いますが
コントローラーも使ってみて使い心地や遅延が気になる場合は
自分に合う物を見つけるまで、様々なコントローラーを試してみる必要があります。

ゲーミングキーボード
キーボードにもゲーミング用があります。
こちらも遅延を少なくする為に反応速度を追求したスイッチが採用されていたり
ゲーマーの激しい打鍵数に耐えられるように耐久性が高くなっていたりします。

マウスと同じくゲーム用のキーが用意されていて
自分の好きなキーを割り当てたり、マクロを組む事ができる製品もあります。

部活で広がるeスポーツ

今年10月に行われる国民体育大会では
eスポーツの都道府県対抗の選手権が行われます。

日本は先進国の中でも数少ないeスポーツ未承認国です。
そのためeスポーツの部活化にあたっては様々な議論が起こっています。
部活化した学校もあれば、学校でゲームなんて!!と反対されるケースもあります。

中には学校に興味を持てない子も居場所ができたとか
車椅子の生徒も一緒に楽しめているといった現場の声も。

国体でeスポーツの大会が実施される事も考えれば
これからどんどんeスポーツを部活化する学校が増えるかもしれませんね。