ファイル送信なら Dropbox Transfer

日本において、長きにわたりメール等における添付ファイルの送信手法として使われてきた、パスワード付きzipファイルと、そのパスワードを別送する、いわゆるPPAPが近年良くないとされ、この度ようやく終息に向かうようです。

なぜ「パスワード付きzipファイルと、そのパスワードを別送する」が良くないのかについては、他の投稿が解説しております

PPAPの廃止が進んだ2021年

ので、もう割愛しますが、本稿では対策のひとつを改めて紹介したいと思います。

Dropbox Transfer

Dropbox Transferは、

  • 送信側はユーザー登録が必要ですが、無料のプランでも利用可能
  • 受信側はDropboxのユーザー登録の必要ナシで利用可能
  • 7日間保持される、容量100MBの宅配ボックスのようなもの(無料プランの場合)

有料プランは、契約グレードにより最大100GBまで対応し、有効期限も最大90日に設定できます。

Dropbox Transfer専用の有料プランもあるようですが、投稿時点では公式ヘルプセンター等にて明確な内容は見つけられませんでした。

それでは実際の手順を紹介します。

送信側の操作

※送信側はDropboxのユーザー登録が済んでおり利用可能な状態を前提とします。

  1. ブラウザで にログイン。
  2. 画面左上の メニューボタンクリック。ブラウザでDropboxにログイン
  3. メニューから「Transfer」をクリック。メニューボタンからTransferを選択
  4. 「転送を作成」をクリック。転送の作成
  5. 「こちらにファイルやフォルダをドロップしてください」の白枠めがけて、目的のファイルをドラッグアンドドロップ。送りたいファイルをブラウザにドラッグ
  6. 転送のリストに登録される。左下の歯車で設定変更複数のファイルを送りたい場合、おなじ要領で操作を繰り返す。

    有効期限の表示の左にある 歯車をクリックすると、有効期限やパスワードをかける設定画面が現れます。無料プランでは、有効期限が「7日」のみ選択できるようです。
    ※「アップグレード」と書かれている項目は、有料プランの契約が必要です。「完了」で設定画面を閉じます。有効期限とパスワード設定画面

  7. 準備ができたら「転送を作成」をクリック。準備ができたら転送を作成
  8. ファイルがDropboxにアップロードされている間、待つ。アップロードされるのを待つ
  9. アップロードが完了すると、転送の準備が完了した旨の画面になるので「メールを送信」をクリック。メールを送信
  10. 宛先のメールアドレスとメッセージを入力する。アドレスとメッセージを入力
  11. 「送信」をクリックしたら、相手にダウンロードリンクが記載されたメールが送信される。送信
  12. 左上の「転送を表示」をクリックするなどして、Transferの画面に戻ると、リストに先ほどの転送パッケージが追加される。Transfer一覧相手方がダウンロードページを表示したり、ダウンロードを行うと、回数が表示される。

    有効期限やパスワードを変更したい(※有料プラン)場合や、ダウンロードリンクを削除したい場合は、変更を加えたい転送項目をクリック。Transfer一覧無料プランは削除以外ほぼ変更できない。削除

受信側の操作

注意しなければならないのは、ファイル送信者からではなく、Dropboxからメールが届きます

  1. 届いたメールを開き、
    メッセージ内の「ファイルのダウンロード」をクリック。受信メール
  2. ブラウザが開くので「ダウンロード」をクリック。
    ダウンロード通常は「ダウンロード」フォルダにダウンロードされる。
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※投稿当時の内容になります。