大学で実施されるノートパソコン必携化について

教室

この季節は春から大学に進学される方がパソコンを探しに
お父様、お母様と一緒に来店される機会が増えます。

スマホが便利な時代になりましたが、入力作業などではやはりパソコンが使いやすいです。
今回は大学で実施されるノートパソコン必携化についてのお話しです。

大学におけるノートパソコン必携化

情報教育の一環としてコンピュータを利用する授業が増えた事が背景にありそうです。
県内では徳島大学が2019年度より
ノートパソコンの必携化を実施するとの案内がありました。

■目的
〇急速に進む高度情報化社会において情報通信技術(Information andCommunication Technology : ICT)を充分に活用できる能力を有する人材を輩出すること。
〇ICTを活用したオンデマンド方式の講義手法(反転授業、e-ラーニング等)により教育力を強化すること。(いつでも・どこでも)
〇プレゼンテーション能力(情報収集、資料作成、発表)の向上〇各種通知、掲示、レポート等の提出物などのペーパーレス化を推進すること。
〇教員と学生の相互連絡(担任制によるポートフォリオ、講義担当教員との連絡)
〇電子雑誌・図書、学術誌の閲覧

徳島大学「ノートパソコンの必携化について」より

レポート作成、論文作成、発表原稿作成をする程度なら
大学にあるPCを使用したり、家にある共有PCを使えば済むことでした。

しかし、今やPCの使用がその程度に収まらなくなってきました。

担任教員との連絡(ポートフォリオ)
授業教員への質問(インターネット型オフィスアワー)
四国5大学連携知プラe科目(教養科目で約60科目開講中)等のe-ラーニングによる履修
反転授業、授業の履修登録、自分の成績閲覧及び休講情報や授業担当教員・事務からの連絡事項などを
Webサイトを通じて行っています。

徳島大学「ノートパソコンの必携化について」より

学習管理システムによって、受講者と教材の管理、学習進捗の管理。
どの受講者にどの講座を割り当てるか、どれくらい講座を進めているか
といった管理ができるわけですね。

WEBサイトからできる事が増えたので
個人個人でパソコンを持参してもらう必要が出てきたという事でしょうか。

IT技術を活用した新しい教育システムが浸透してきているのを実感します。

ご相談頂いた所では高知大学、神戸大学、広島大学、三重大学なども
パソコン必携化を実施しているようですね。

Officeは買わなくてもいい!?

日本マイクロソフト社とOfficeの包括契約を締結している大学では
在学期間中の学生は無料で所有するPCにインストールできる場合があります。

県内であれば徳島大学、文理大学、四国大学、鳴門教育大学は
学生にOfficeを提供してくれているようです。

パソコンを購入する時にOfficeありとOfficeなしでは
ソフトの値段分、価格が変わるのが普通です。

学校側がOfficeを提供してくれるのであれば
OfficeがプリインストールされていないモデルのPCを購入する選択肢も出てきます。

ハードウェア要件

徳島大学が2019年度のノートパソコン必携化について
目安となるハードウェアの基本要件を次のように求めています。

2.ハードウェア要件
・容易に持ち運べるノート型のパソコンであること。
・無線LAN(Wi-Fi)によってネットワークに接続できること。
・概ね,下表に示す性能が目安。

ハードウェア要件

2019年度徳島大学「ノートパソコンの必携化についてのご案内」より

もちろん要求されるのはノートパソコン。
そしてWi-Fiに接続できること。
最近のノートパソコンは無線接続ができるものが大半なので
よほどの事がない限り、この2点に関しては気にする必要はないでしょう。

チェックすべきはPCスペックです。
CPUはi5以上が目安ですね。
CeleronなどのローエンドCPUより、ミドルレンジCPU以上が求められています。

ストレージは128GB以上。
HDD、SSD等と書かれていますが、これはもう実質SSDの方を想定してますね。
ストレージはSSDを選ぶ方が速度的な不満が起きにくいです。

メモリは8GB以上。
現在スタンダードなPCの標準メモリは4GB搭載である事が多いのですが
ブラウザのタブを多数開き、長時間使ってると
4GBでは心許ないと思う事があるので8GBなら余裕を持てそうです。

画面は11インチ以上
バッテリ駆動時間8時間以上
重量1.5kg以下
このあたりはもうモバイルノートパソコンを想定した設定です。

スタンダードなノートPCでは重量が2kgを越えるものが多いです。
1.5kg以下でバッテリ駆動時間がカタログスペック8時間以上ともなれば
画面が15.6型ワイドのパソコンはほぼ選択肢に入らなくなります。

キーボードはハードウェアキーボードを有すること。
画面をタッチして入力するのではなく
物理的に触れるキーボードが必要という事ですね。

学部・学科によって求められる性能が違う

先ほどの徳島大学ノートパソコンの必携化についてのご案内に
一部学部・学科にて注意事項があります。

○総合科学部社会総合科学科地域創生コース動画編集や画像処理を学びたい場合
基本要件より高性能なパソコンが必要になる場合があります。
概ね,CPU: Intel第6世代以降,メモリ:16GB以上,VRAM:4GB以上,画面:Full HD以上が目安です。(Windows, Mac 共通)

2019年度徳島大学「ノートパソコンの必携化についてのご案内」より

動画編集や画像処理を学びたい場合、高性能なパソコンが必要になる場合があるとのこと。

何故かCPUは第6世代以降としか書かれていませんが
今販売されているPCは第8世代前後です。
ハイエンドPCを新品で買って第5世代だったという事はまずないでしょう。

メモリ16GB以上はともかくとして、VRAM4GB以上となると
モバイルPCよりゲーミングノートPCの性能となり
最初に提示したハードウェア要件との両立は考えてないと思いますが
重量1.5kg以下で探すのは今の所たぶん無理ですね。

軽量ゲーミングノートで2kg切ったあたりのようです。

実際に学んでいる先輩達が、どれくらいの頻度で動画編集、画像処理をしているのか?
今使っているPCのスペックで十分だと感じているか?などを聞いてみたいですが
新入生は入学までに用意する事を考えると
購入に関して参考になる情報を得る機会も少ない気がします。

ひとまず要求される要件を抑えておけば
すぐ陳腐化する事はないという所でしょうか。

まとめ

大学では学習管理システムを活用するようになった事から
ノートパソコンの必携化を行う大学が増えて来ました。
そして必携化するような大学ではMicrosoftと契約をしている事が多いです。
その場合、在学中であれば使用できるOfficeを提供してくれるので
必ずしもパソコン購入時にOfficeを用意する必要はありません。

スペック等を見ても、馴染みがない単語ばかりでわからない場合もあると思います。
ジョイメイトではパソコンの購入に関するご相談も承っております。
いつでもお気軽にご来店下さい。